2016年11月

十一月の晴れた日、孫の七五三写真のワンカットに参加するため、写真館に行った。昔からある街の写真屋さんではなく、全国チェーンの写真館である。いやもうたいへんな混雑であった。
店に入ると数百着の衣装が吊るされており、子どものかわいい姿を写真に残したい親や祖父母にとっても、衣装を着る子ども自身にとっても、心躍る仕掛けとなっていた。小さなセットで何種類もの写真を撮る。カメラを構える女性たちが、子どもの生き生きとした表情を引き出す手腕が見事であった。
しかしながら、時間がかかる。子どもたちに衣装を着付け、メイクとヘアセットを施してカメラの前に並んだ時には来店後二時間が過ぎていた。それから写真を何カットも撮影し、その中から良い写真を選ぶにもまた時間がかかった。
待ち時間を過ごす間、様々な家族を見ていた。晴れやかな装いのママたちは、自信に満ちていた。パパたちが普段から子どもに関わっていることもよく分かった。うなじのあたりに少年っぽさの残る若いパパでさえ、子どもを抱き上げるしぐさは慣れたもの。たっぷり愛されている子どもたちの姿に安心と感動を覚えた。
誰でも簡単に写真が撮れる時代に、高く売れる写真を提供する写真館。子どもを大切に思う親の心をくすぐる術をよく知っていた。   (舞)

お玉でピンポン玉を運ぶゲームを楽しむ子供たち (緑色の服が聾学校の児童、紺色が倭小学校の児童)

お玉でピンポン玉を運ぶゲームを楽しむ子供たち
(緑色の服が聾学校の児童、紺色が倭小学校の児童)

三重県立聾学校=津市藤方、宮下昌彦校長=小学部と、津市立倭小学校=白山町上ノ村、寺井一栄校長=の全学年の児童たちは、毎年、年間を通じ交流しており今年で約24年目になる。
交流は、聾学校の近くの御殿場海岸で遊んだり、白山町の山でたけのこを掘るなど様々な内容で実施。
これらの活動を通じ、聾学校の児童は、普段の学校生活よりかなり大人数の集団の中でも、ものおじせずコミュニケーションをとることを身につけている。
また倭小の子供たちが、一口に聴覚障害者と言っても手話で通じる人、大きな声・ジェスチャーで通じる人など様々であることをはじめ、聴覚に障害を持つ人について正しく知る機会になっている。
15日には倭小学校の体育館などで聾学校の31名と倭小の88名が対象の「にこにこ集会」が開かれ、両校の5年生児童が準備した多彩なゲームを一緒に楽しんだ。
聾学校の6年生児童は「一番大変だったゲームは鬼残り。走ってすごく疲れたけど楽しかった。(6年間交流した感想は)倭小学校はすごく良い小学校。最高!」、また倭小5年の谷梗世くんらは「どうすれば皆が平等に得点できるかを考えて、ゲームを用意しました」などと話した。

津市消防本部が5日、久居明神町の同本部・久居消防署で「新津市誕生10周年記念 消防・防災フェスティバル」を開催した。
毎年恒例で、市民一人ひとりの防火・防災意識の高揚と、消防行政に対する理解を深めてもらうことが目的。
当日は見事な青空が広がり、定番の消防車両の展示をはじめ、初期消火体験、防火服着装体験、ちびっこレスキュー、AED体験、地震体験といった体験型ブースなどが催された。また同フェスティバル初の試みとして防火衣室・指令センターなどを巡り、消防音楽隊のミニコンサートで締める「消防本部・消防署見学ツアー」が実施された。
来場者からは、「良い経験ができた」、「子どもたちが楽しめて良かった」、「防災教育にもなり良かったので、自宅に帰って子供と良く話し合ってみたい」などの声が寄せられ、同本部では「消防や防災について、広く市民に理解を深めて頂けたと思います」としている。

[ 3 / 23 ページ ]12345...1020...Last »