(前号からの続き)
ある時、アメリカ人の女性が「1日1個のリンゴで医者いらず」いう諺を言ったので、私は「1日1個の大きなスイカで医者通い」とすぐに言い返すと、その女性は破顔一笑。その麗しき金髪でセクシィーな女性は私に好印象を持ってくれたのではと思っています。 なぜならユーモアのセンスを持つ人に人は好意的な印象を持つのがユーモアの力だからです。また人間関係の距離を縮める効果があります。アメリカなどの多民族社会ではユーモアはとても大切なコミュニケーションの手段になっています。衝突を回避したり、敵対心や緊張感を緩和させてくれます。

ユーモアというのが初対面に伴いがちな不安と緊張を解いて、お互いすぐ打ち解けるための有効な手段になる。ジョークを「アイス・ブレーカー」として効果的に使うとよそよそしさや、白々とした雰囲気が一気に友好的な雰囲気にかわることがよくあります。
それで私は、英語で話さなくてはならないパーティー、食事やお茶に誘われた時はいつもいくつかのジョークを仕込んで出かけます。普通のネタもあればお色気のあるネタも用意します。英字新聞にのっていたもの、あるいは「プレイボーイ・パーティー ジョーク」等を読み面白そうなものを頭に叩き込みます。
例えば「新婚の夫が夜中に新妻のドアをたたく。『ダーリン、あなたが何故ドアをたたいているのか私にはわかってよ!』。すると夫がいう、『ハニー、ぼくが何でドアをたたいているかわかるかい?』。
私がいつも用意してあるのはこれだ。「あるレストランに食事に入り注文しました。ハエが何匹か飛んでいました。注文したスープが給仕されました。すると一匹のハエがスープの中に落ちました。『ウエイトレス、スープにハエが入っている』と抗議しました。
するとウエイトレスが謝罪するかと思っていたら『1ペンスの追加料金をいただきます』とすまし顔でいった。このジョークは何度も試したことがあります。皆さん一様に笑います。一種の鉄板ネタみたいなものです。ところで皆さん、パーティーの時にシャンペンのコルク製の栓を「ポン」と音を出して抜くことはやめましょう。コルクの栓がドレスを着たグラマーな美人の胸の谷間に落ちたら大変ですよ。

ユーモアには「同音異義」で笑いを作ることができます。砂糖は英語でシュガーということはごぞんじですよね。この「シュガー」には「ちくしょう」という意味もあります。主に男性がつかいます。食事中にイギリス人の友人が「シュガー」と言ったので「ハイ、どうぞ」と、テーブルの上の砂糖を彼に渡してあげました。「いや、いや、その砂糖じゃないんだ」と大笑い。

グローバル化とか何とかで、英語の運用能力の重要性が叫ばれています。ただそれだけでなく、英語のユーモアも同時に学んで身につけることをお勧めします。きっと異文化のなかであなたは人気者になると思います。
See you later,   alligator.  After a while,  crocodile.
(終り)
(津市在住。英語、英会話講師)