「コノ村『山神』伝」のプレゼンテーション公演

「コノ村『山神』伝」のプレゼンテーション公演

座談会で語る長野代表(右2人目)と前葉市長(右)

座談会で語る長野代表(右2人目)と前葉市長(右)

津市白山町二本木の白山総合文化センターしらさぎホールで12月25日、津市オリジナル舞台作品「コノ村『山神』伝」(脚本=西田久光、演出=山本賢司)のプレゼン公演が行われた。
津市委託の文化創造事業で、稼動率が低い白山総文の活用方法の検討等を行う『森の劇場プロジェクト2016』=長野多恵代表=の目玉事業。
平成24年の劇場法の施行を受けて26年、津市民文化祭特別研究事業で同ホールの活用方法の検討・提言が行われ、このことが、様々な分野で活動している、幅広い年代の市民による同プロジェクト発足へと繋がった。
プロジェクトの重点の一つが、自然豊かで高齢者が多い同町ならではの「生活の中にある芸術」で、同作品にも整備された田んぼの造形美が登場する。また自然と人、人と人とのふれあいが当たり前にあった生活をファンタジーとして描いている。今年から出演者を公募して本公演が始まり継続上演される予定で、関連企画も検討されている。
今公演には地元の児童も出演したほか、公募による参加者達が客席から挿入歌を唄った。また作中で出演者が観客に一緒に笑ってくれるよう呼びかけると、観客は大きな笑い声で応え、会場が一層盛り上がった。
公演に続き津市民文化祭・洋舞フェスティバルと、前葉市長や長野代表らによる座談会「津市ではじまった『地域に活きる劇場づくり』官民協働事業の可能性」が開催。前葉市長は「行政が、市民とコラボレーションをする時によくやる間違いが丸投げなんです。津市は絶対に丸投げをしません。例えばホールの管理では、常に直営かというとそうではなくて指定管理でも良いんですが、指定管理者とものすごくディスカッションしていく。一緒になり文化創造に関わっていくのが、津市の姿勢。うちの職員には、まず自分達が志を高く持ってから一緒に考えていこうじゃないかと言っています」等と話した。
長野さんは「文化・芸術というと、なにか高尚な音楽や絵画を思い浮かべたりしますが、ここ白山総合文化センターは、地域の潜在力と、地域に暮らす人の心意気を結んで、独自の地域づくりに役立つ場にしたいと考えます」としている。