伊藤貴夫さん…平治煎餅本店大門本店にて

伊藤貴夫さん…平治煎餅本店大門本店にて

大正2年(1913)創業の老舗菓子店「㈲平治煎餅本店」の代表取締役専務・伊藤貴夫さん(47)も今年の年男。
店名にもなっている銘菓「平治煎餅」は口当たりが良いさっぱりとした味わいで多くの人々に愛され、親しまれ続けている。病気の母親に食べさせるため禁漁区でヤガラを獲った罪で海に沈められたという伝説で知られる阿漕平治が浜辺に置き忘れた笠をモチーフにしている。
家業に入って20年ほどになる伊藤さん。創業以来、変わらぬ製法を貫いている平治煎餅を始めとした伝統の味を守りつつ、時代のニーズに即した新たな商品を生み出すなど、老舗ののれんを守るべく、家族や従業員と力を合わせ、日々努力を重ねている。
また、伊藤さんは過去に津商工会議所青年部で会長など要職を歴任し、地元のみならず全国各地の若手経営者と親交を深めている。更に昨年には津商工会議所の常議員にも選ばれるなど活躍の場も広げている。
めでたい年男の伊藤さんが語る新年の抱負は「イロ鳥ドリな幸せが訪れるケッコーな一年となりますように。トリあえず、今年もよろしくお願い致します」とユーモアたっぷり。
いつも周りに人の絶えない伊藤さんだが、めでたい節目の今年は例年以上に充実した一年になりそうだ。

国道368号沿いで開催中のイルミネーション

国道368号沿いで開催中のイルミネーション

津市美杉町太郎生の上太郎地区、国道368号沿いの田んぼと周囲の石垣・土手で、先月3日~2月末までの毎日17時~深夜24時、毎年恒例のイルミネーションが開催されている。
主催は、20代~60代の地区住民有志30名でつくる「上太郎生地域の21世紀を考える会(愛称・KT21)」=松本寿次代表(60)。
少子高齢化が進む美杉町は、昨年11月30日現在で人口4671人・高齢化率約57%。太郎生は人口873人、高齢化率約44%で、隣接する名張市の通勤圏であるため町内では比較的若い世代の人口が多いが、近年は減りつつあるという。
一方、「KT21」は平成10年、上太郎生の活性化を目的に結成し、同年から毎年、夏祭りを催している。このイルミネーションは、冬にも地域を盛り上げるイベントを開こうと13年から行っているもの。
夏祭りの収益金をためて開催資金にし、住民から借りた土地で行っており、土手・石垣で始まり、昨年からは田んぼも加わって面積は計2000㎡となった。
例年、地元住民が楽しみにしており、通勤や、近くの「道の駅・伊勢本街道 御杖」への行き帰りなどで国道を通る人も観てくれるという。今年は、地域・家族の繋がりという意味を込めた「結び」をテーマに制作。ツリー・星型などの色とりどりの2万球が、美しく光っている。
松本さんは、「資金がないところから始めて、ここまで面積を増やしてきました。来年以降も大きくしていって、盛大にしていきたい。ぜひ皆さんに観て頂き上太郎生の活性化に繋げたいです」と話している。
イルミネーションに関する問い合わせは津市役所太郎生出張所☎059・273・0222へ。

 

「コノ村『山神』伝」のプレゼンテーション公演

「コノ村『山神』伝」のプレゼンテーション公演

座談会で語る長野代表(右2人目)と前葉市長(右)

座談会で語る長野代表(右2人目)と前葉市長(右)

津市白山町二本木の白山総合文化センターしらさぎホールで12月25日、津市オリジナル舞台作品「コノ村『山神』伝」(脚本=西田久光、演出=山本賢司)のプレゼン公演が行われた。
津市委託の文化創造事業で、稼動率が低い白山総文の活用方法の検討等を行う『森の劇場プロジェクト2016』=長野多恵代表=の目玉事業。
平成24年の劇場法の施行を受けて26年、津市民文化祭特別研究事業で同ホールの活用方法の検討・提言が行われ、このことが、様々な分野で活動している、幅広い年代の市民による同プロジェクト発足へと繋がった。
プロジェクトの重点の一つが、自然豊かで高齢者が多い同町ならではの「生活の中にある芸術」で、同作品にも整備された田んぼの造形美が登場する。また自然と人、人と人とのふれあいが当たり前にあった生活をファンタジーとして描いている。今年から出演者を公募して本公演が始まり継続上演される予定で、関連企画も検討されている。
今公演には地元の児童も出演したほか、公募による参加者達が客席から挿入歌を唄った。また作中で出演者が観客に一緒に笑ってくれるよう呼びかけると、観客は大きな笑い声で応え、会場が一層盛り上がった。
公演に続き津市民文化祭・洋舞フェスティバルと、前葉市長や長野代表らによる座談会「津市ではじまった『地域に活きる劇場づくり』官民協働事業の可能性」が開催。前葉市長は「行政が、市民とコラボレーションをする時によくやる間違いが丸投げなんです。津市は絶対に丸投げをしません。例えばホールの管理では、常に直営かというとそうではなくて指定管理でも良いんですが、指定管理者とものすごくディスカッションしていく。一緒になり文化創造に関わっていくのが、津市の姿勢。うちの職員には、まず自分達が志を高く持ってから一緒に考えていこうじゃないかと言っています」等と話した。
長野さんは「文化・芸術というと、なにか高尚な音楽や絵画を思い浮かべたりしますが、ここ白山総合文化センターは、地域の潜在力と、地域に暮らす人の心意気を結んで、独自の地域づくりに役立つ場にしたいと考えます」としている。

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