人口減少社会の地方創生   経済中心に考えていかなければ

前葉泰幸・津市長

前葉泰幸・津市長

辻正敏・津商工会議所副会頭

辻正敏・津商工会議所副会頭

草深 まず市長に、「津市まち・ひと・しごと創生総合戦略」についてのお考えと、未来の在るべき津市の姿についてお尋ねしたいと思います。
市長 地方創生や、まち・ひと・しごと創生の「創生」は、創る、生きると書きますが、昔、昭和の終わり頃から平成の初め頃に、「ふるさと創生」というのがあったんですよね。
あの時は、交付税で1億円上乗せしたりとか色々あって、何となく未来が明るいなと、何かを創りだしていこうという雰囲気、地方はそれぞれの創意工夫で自ら考えることを実現していきましょうという雰囲気だったんですよね。
ところが今回の創生は、同じ「創生」でも、非常に大きな危機感からスタートしているんです。何かと言うと、いわゆる「消滅可能性都市」(20歳~39歳の女性の人口が2010年から2040年にかけて50%以下に減る自治体)という非常にショッキングな、都市自体がなくなってしまいますよと、そういうところから出てきたんですね。
津市は幸い消滅可能性があるとは言われませんでしたが、三重県でも、県南を中心に非常に沢山の数が出てきたということですね。
そこで今回は、それに対応するために「まち・ひと・しごと」を創り出していこうということになったわけです。ですから、将来、非常に厳しい状況を回避するためのものであるということがわかります。
そのために何をしますかと言うと、あの時は「1億円渡すから、その地域で何かユニークなことを考えてよ」という非常にクリエイティヴな感じでしたが、今回はもっと危機感に迫られていますので、もっと論理的に、どうすればこうなるということを考えなければならないということなんですね。
そこで国が作った法律が「まち・ひと・しごと創生法」です。この平仮名で書かれた「まち・ひと・しごと」は何かと言うと、「まち」は、潤いのある豊かな生活を安心して営むことができる地域社会の形成、「ひと」は、その地域社会を担う個性豊かで多様な人材の確保、「しごと」は、地域における魅力ある多様な就業の機会の創出なんだそうです。これらを一体的にやることによって、地方は消滅しなくて良いですよということなんですね。
それを受けて皆が今、まち・ひと・しごと創生を考えているんですが、私、市長の立場で言うと、これ、順番が逆だろうと思うんですよね。なぜかというと、「しごと」がなければ「ひと」がいないし、「ひと」がいなければ「まち」は存続していかないということだと思うんです。
ですから、人口減少社会が始まっているなかで何をやらなければいけないかと言うと、やっぱり、しごとづくり、しごとは何かと言うと、雇用の場の確保だと思います。従って、今回の地方創生は、経済中心に考えていかなければいけないものなんじゃないかなと思っています。

      津市の企業の景況   専業化すると改善も早いのでは

金子さん

金子さん

鈴木さん

鈴木さん

島さん

島さん

後藤相談役

後藤相談役

草深支部長

草深支部長

草深 続いて津市商工会議所の辻副会頭にお尋ねしたいのですが、今の津市における企業の元気度と言いますか、特に元気のある分野・職種がありましたら教えて下さい。
辻 商工会議所は、年2回、景況についてデータを収集しております。1年を1月~6月期と、7月~12月期に分けてそれぞれ調査しています。 1月~6月期の集計ができ上がったところですが、全体としては景況感は非常に良くない。見通しも悪化傾向というのが現状です。
そんな中で卸売り・小売り、サービス業、交通・運輸が若干回復の兆しと言うことです。
一方、製造業、建設業、飲食業は非常に悪化していますし、建設業に至っては、前年(平成26年)の同期(1月~6月期)と比較すると、48ポイントくらい下がって非常に悪い状況です。見通しとしても、建設業は落ち込み過ぎているので、改善の兆しということに数字上はなるんですが、基本的にあまり芳しくない数字が出ているのが現況だと私は理解しています。これは、東海財務局の調査なんかでも同じことが言えています。
津市でどんな業種が元気やろというのは私も一生懸命、目を凝らして見ているんですが、専業化して一つのことに徹したところは、改善の度合いも早いのかなあと感じています。総合的なものに対応していくよりものよりも、特化したものが、いよいよここで芽を吹いてくるのかなあと、そういう気がしています。
これは、どの産業と言うことではなく、全てのことに言えることで、例えば、私は建設業ですが、総合建設業ということでポーンとやってしまうと、先行きとしてはどうなのかなあと。それをもっとギューッと絞って専門的なものに特化していくと、まだまだ価値が伸びていく余地があるという雰囲気が、最近出てきたような気がしています。
最近、良く言われる航空機産業でも、ビス1本を作っている会社が非常に大きく業績を伸ばしていたり、そういう風なことがありますので、地方でも同じようなことが言えてくるのかなと感じています。
それから、小規模な事業所が大変苦戦をしているという状況。これはなんとか改善しないと。99・何%の中小零細企業でもっている日本の経済。これはどこに行っても同じ比率だろうと。特に三重県はその度合いが強いと私は思いますので、そういう人達が息を吹き返す、ほっと息がつけるようなところというのが、今後の一つの大きな課題だと考えています。

他地域の取り組みは  津でも今年、道の駅などオープン
草深 鈴木幹事は仕事で他府県にも行かれていますが、各地方で取り組んでいること、感じられることを教えて下さい。
鈴木 取り組みは色々ありますが、一例を挙げると高速が非常に整備されています。
既存のあるインターチェンジであったり、スマートインターを、最近良く誘致しようという努力がある中で、その周辺で、企業誘致や、6次産業をパッケージとして観光施設を作ろう、ないしは広域防災拠点を目的として大型商業施設や道の駅など、市町の特性を活かした上で魅力あるまちづくりを行おうとして、そこで人材と資金を呼び込めるように。特に人材については若い世代の定住促進、これらを目的として取り組んでいることがあります。
その中では、都市計画法や農地法の様々な規制があるんですが、ある市町は、プロジェクトチームみたいなものを作って取り掛かろうと。農地法であったりするとJAさんの協力を頂いたり、中心市街地が空洞化している場合、商店街も、その地域全体に人が集まらないからどうしようもなくなってきているので、その辺で融合してスマートパスみたいな形で取り組んでいこうというようなことも行われています。
津市としても、今後、国体もあることですし、これらを起爆材として、地域が活性化できればいいのかなと感じますね。
草深 観光施設の誘致というのは、どんなものを誘致しているのですか?
鈴木 最近ですと、野菜工場。農家レストランもあり産直もあり、見学施設。 今後は、もっと大きくしていって、そこで宿泊できて、農業体験をして頂くという取り組みを持った企業さんがやられています。
その地域、地域のポテンシャルがあると思いますので、それに応じたヤツを当てはめていくような形ですね。
市長 今、鈴木さんがおっしゃったようなイメージは、今年の春から秋に、芸濃町、それから高野尾で展開してくる話です。芸濃インター周辺ですね。
中勢北部サイエンスシティから中勢バイパスというところ、国道306号との交差点ということで、道の駅津かわげが4月24日オープン。
それから高野尾に「フューチャー・ファーム・コミュニティ三重」の施設が、レッドヒル(赤塚植物園の栽培見本農場)、いわば里山に繋がる形で今年6月オープン予定ということで、そういう意味では今回、大きな流れが出来てきたかなあという感じはあります。
津市の場合は、今から工業団地を作りますよということをしなくても、中勢北部サイエンスシティが分譲中でありますし、15年程前から売り出してきた土地ですから、そういう意味では企業さんの側のご希望に沿って、おいで頂くような場所もある。それから、それなりに新しい取り組みもやっているということではあるんです。
ただ、いつもこの放談会のこの話のときに出てきますが、津インター周辺ですよね。これがどういう風な展開になるかというのが極めて大きな関心事項でありますし、宅建の皆さんからも、ずっと励まされているというか、背中を押されているというか。これは農業との関係とか開発の在り方との関係とか色々ありますけれども、これを大きな課題として引き続き取り組んでいきたいと思います。

     美杉の空き家情報バンク  成約数伸びているが課題も

草深 後藤相談役は、人口減少や過疎化が著しい美杉地域で、長年、「空き家情報バンク」に関わってみえますが、現状と、将来的にこうしたら良いんじゃないかという点があれば教えて下さい。
後藤 三重県宅建協会が津市と協定を結ばさせて頂いて、約6年か7年になります。三重県でも2番目で、員弁が1ケ月早かったんです。最初に山梨の市役所を、自費で、市職員さんと見学させて頂いてやったわけなんですが、当時、空き家がずいぶん増えていまして、調査では400件くらいあると聞いていました。
それが当然増えたりしていますし、売る方は今、約57件の登録があり、ほとんど世話をさせて頂いて、今日も一つ交渉中に入れるのがありましたので、うちの業者に連絡を取り、前に進んでおります。
着々と決まりつつあり、また補助金の制度、水回りが最大50万、リノベーション費用も最大100万円までという大きな枠を作って頂いたので、すごく空き家が購入しやすく、住みやすくなる制度のおかげで伸びているんですが、問題は空き家の物件が少ないということ。
草深 具体的には年間にどれくらい成約しているのですか?
後藤 賃貸を含めて5、6件です。
どうしても欲しい人は選びますけどね。色んな見学会に来て頂いたり、暮らしの体験をして頂いたり、アドバイザーさんもみえますので、美杉の良さですね。
映画の舞台にもなったくらいの場所ですし、(松阪市から美杉町の伊勢奥津駅に至る)JR名松線も今年3月26日に全線復旧しますので、できれば我々も第1番列車に乗りたいねと。
そして、できれば前葉市長も、県知事も、松阪市長も乗って頂いて。そして記念グッズ、例えば松阪から奥津までの記念切符。乗らんでも良いから切符だけ買ってくれと、記念セールをして頂くともっと活性化するんじゃないかなあと。
この前、美杉のセラピーの協議会会長にも提案させてもらったんですが、せっかく美杉で名松線が再び走るんだったら、記念切符を大量生産して、乗ってもらわんでも良いで、とにかく買ってくださいと。
そして、1番列車が走るときには、県知事、前葉市長、松阪市長にも乗ってもらってね、そういうイベントをやって市が盛り上げてほしいなと言ったことがあります。私としては、そういう気持ちで、美杉の良さを体験するということで、提案させてもらったりしています。美杉に住む方は、補助金も出るのであれば、最低でも10年以上は暮らして頂きたい。
草深 今のお話で5件、美杉に来られた方は、他府県の方ですか?
後藤 他府県の方が多いですね。
草深 そうすると、人口増に多少でも協力しているのですね。
後藤 そうなんですけどね。津市はまだそこまで行っていないんですが、三重県で一番財政が豊かな四日市では今、借家でも、アパートね、他所から住む場合は補助金が出るんです。それから、家でも、他所から入ってくるとある程度、報奨金がもらえる制度があるんです。
四日市と比較すると、津はどうやと言うとあかんけども、そこまでする必要はないけれども、やっぱり人口が減っていくところについての、おまけ付きなことを平気でやっているんですね。
「津市ではこれはできるはずない、とんでもない」というのは当たり前の話ですが、そういうことをやっている市町村があるということは、人口が向こうにとられそう。津から四日市に転出する、または津から東京、名古屋に行くということはデータでもしっかり出ています。
そして、空き家については、地方税法が改正されました。(※この改正で「空き家等対策の推進に関する特別措置法」に基づく勧告の対象となった特定空家などに係る土地が、固定資産税の住宅用地特例の対象から除外された)。
今までは特例措置があるので空き家を売らないという方もみえましたが、その制度が変わったことで(固定資産税額が上がると)、貸そかとか売ろかという話になると思うんです。だから空き家情報がかなり流れてくるんじゃないかなと。
さらに、心配しているのは美杉だけじゃないんですよ。白山や美里、芸濃町、海の方の香良洲も空き家が増えてきました。
どうしてかと言うと、ご存知の通り、海の方は東日本大震災以降、地価が下がり、海から山に引っ越すということもあります。そういう意味で空き家がずいぶん増えてきましたので、それの見直しもそろそろ考えなければというのは我々としても思いますし、それの応援もさせて頂きたい。
辻 美杉ね、津に、うちの家にずーっと住んでいた台湾の人をどこかへ連れて行かなあかんと思って、美杉が映画「ウッジョブ」の舞台になったので行ったら、その人が、何に驚いたか?新緑ですわ。これはないと。車であの矢頭峠を越えたんですが、途中で、止めろと言って外に出て写真を撮りまくるんですわ。
後藤 緑が多いし、空気も美味い。水も美味しいしね。それこそセラピー、セラピー基地なんですわ。

                                         美杉地域の魅力PR     名松線がいよいよ全線復旧

草深 今、美杉の話が出ましたが、市長、名松線が復活しますし、トンネルなどのインフラ関係が整備され、美杉地区は我々も羨むほど良くなっているという感じがしています。美杉の地区をどういう風にされていこうとしているのか、お聞きかせ下さい。
市長 旧美杉村は、津市の中でも過疎地域だった。今は、一部過疎ということで、美杉村の部分は過疎債で仕事ができるわけなんですけれども、去年は美杉にとって非常に大きな年で、まず、人口が5000人を切った。4830人くらいね。それから、65歳以上の方、いわゆる高齢者の比率が55%を超えました。
ですから、色々な投資をやったりしたとしても、高齢化・過疎化しないようにというのはなかなか難しいのが現実ではあります。
しかし、そこには人々の生活があり、今度、JR名松線が復活するように、人々に訪れて頂ける非常に魅力があるわけなんですね。ですから、その魅力をさらにアピールしていく。とそして、人々の生活にとって、名松線に乗って病院に行ったり、通学して頂く方にとって便利な形で、名松線が再開通を致します。
長くかかって再開通した日本記録になるんですよ。平成21年10月(の台風の被害で一部区間で鉄道の運行が停止してから)、6年半ですから。苦難を乗り越えた〝奇跡の名松線〟です。 水路の工事を津市、治山工事を三重県が十分な時間をかけてしっかりやって、起動時期の復旧のところまで持ってきた。お金も、津市が8億円、三重県が5億円かけてやったので、こういう復活ができるわけなんです。
自然相手ということは、逆に言うと、自然の中を縫っていく路線なんですよ。津市の皆さんも市外の皆さんも、ぜひ一度、名松線に乗ってみてほしいですね。降りたらどうするのやって、無料のレンタサイクルを用意しましたから。しかも電動ですし。

                                          津市内での住宅分譲    若い購入者は学校区を重視

草深 島幹事は不動産業者として、市内で宅地造成を行われています。宅地供給をしなければ人口増には繋がらない。ハード面で頑張って頂いていると思うんですが、造成する上で、場所柄とか、購入者の地域性と言いますか、市内の人とが多い、あるいはそうでないとか、その辺はいががでしょうか?
島 先ほど、市長がおっしゃったように、「しごと・ひと・まち」というように、分譲地を作ったからといって人が集まってくるというわけではないところもあります。どちらかと言うと、人口が増えて、分譲地に住んで頂く方が増えるという形です。
ただ、安心して住めるまちづくりということでいくと、震災以降、人口の、住宅地の流れというのが、南から北と言うよりも、東から西へという部分がありまして。
その中では、都市計画の問題などで、西の方に分譲する土地がなくなってきているのが現状で、どうしても東の方は空洞化してきている部分があるので、津市では津波対策で色々と行われていますが、西の方で安心して住めるような方向に動いて頂くと、安心して暮らせる住宅地ができるんじゃないかなと言う思いがあります。
草深 鈴木幹事はいかがですか?
鈴木 特にハザードマップなんかで風評被害的な面も若干感じられるくらい、少し偏った考え方が非常に出ているような流れになってきています。
本当言うと、お年寄りになってくると、平地に住むくらいのほうが有利かなと思うんですけども、結局、皆さん、山のほうに。また分譲地を買われる方は若い世代が多いので、その辺りで思いますね。
草深 購入者の方は若い方で、これから子供さんが大きくなっていくということで、学校区について、南が丘エリアとか、西が丘でないと嫌とか、希望を言われる方が多いですか?
島 津は、他の市に比べると学校区のことはかなりこだわられます。文化系のセミナーをすると、間違いなく、四日市・鈴鹿と比べて津が一番人が集まるそうですし、そういうことからも、学校区にこだわられる方もみえるのかなと。
草深 南が丘小学校は、今、増築もしているので、やっぱり生徒数が増えとるということなんですよね。
市長 旧久居の戸木小学校も、校舎を増築中です。
島 南が丘、西が丘は津波の心配もなく、教育に熱心な層の生徒達が集まってくるということで、さらに輪をかけて周辺の土地を探す方が増えてきて、そうすると学校の校舎なども手狭になってくる。
逆に、沿岸部の、そんなに人気がなかったわけじゃない学校区で、生徒が減ってきているという。その辺も2極化している部分があるのかなという風に感じます。

                                        晩婚化とまちづくり    ソフト・ハード両面の対策を

草深 金子幹事、人口減少も問題ですが、晩婚化が進んでいる中で、結婚し安心して子供を育てられるまちづくりについて、お感じのことを教えて下さい。
金子 今日の新聞に、20歳~40歳くらいまでの非正規社員のデータが出ていましたが、給料が200万円以下というのが半分で、これでどうやって生活するんですかと。奥さんが100万円で両方合わせても300万ということで、なかなか生活できやんのが現実やと。
じゃあどうするんやという話になると、やはり、先ほど、市長も言われましたが、雇用の問題がまず一番に出てくるなと。晩婚化をなくすという意味でもですね。
それと、先日、僕と同年代の事務員の方と晩婚化について話したんですが、その方の娘さんがちょうど結婚適齢期で、もうそろそろ結婚をという話をしたら、お母さん、結婚して何か幸せになったことあるのと聞かれたと。
結婚に対しての夢も希望も、現実的には。女性が結婚して今までのキャリアがなくなり、子育てで汗水たらして、それが終わったら今度はおじいさん、おばあさんの世話をしてという。
幸せな家庭ももちろんあるでしょうけど、結婚となると家族愛とか夫婦愛という話になってきますので、ハードな部分を揃えても、ソフトな部分も必要。男塾みたいなのを独身のうちから作って、こんな感じのことをしなさいと教えていくという。夫婦でのセミナーとか、行政も交えてやれれば。ハードな部分ばっかりでは、晩婚化は止められないと思いますね。
そして、先ほど、四日市の補助事業の話がありましたが、一緒のパイの中で取り合うんじゃなくて、新婚さんだけではなくシングルファザー・マザー向けに特化した補助みたいなのができて、松阪や四日市よりも住みやすいので津市で生活してみようかというようなことができれば。

              U・I・Jターンを促進     商い、ものづくりを活発に

辻 うちの商工会議所は「誰からも選ばれるまちづくりの推進」「定住人口・交流人口の増加」「社会貢献活動」というのが3本柱なんです。これは、働き口を増やすのに欠かせないと僕は思っています。
ところが、若い人から選ばれる業種に、商工会議所の分類の企業がなっているのかどうか、これが甚だ疑問なんですよね。
市長 それは、今の津の企業さんにはもう、自信を持って頂いて。
例えば今、Uターン、Iターン、Jターンの就職活動支援ということで、地方創生先行型交付金を使い、津に就活のために帰ってくる学生の旅費だとか、採ってもらったら、その企業に対し補助金も作ってあるんです。
Uターン・Iターン・Jターンは、かなり恣意的にやらないと仕事を創れないということで、隗より始めろということで、市役所からやったわけです。
去年の4月に市役所に入った15人は職務経験者で、今までは、年齢制限で絶対に市役所に入ることができなかった人達です。
この人達の特集を広報でやったんですが、なんで市役所に来たのと聞いたら、もちろん人生色々なんですよね。これまで民間で務めてきて、もっと公共的な仕事がやりたいと思っていたけどなかなかチャンスがなくてとか、ご家族の関係で戻ってきたくてとか、三重県出身の妻と結婚したのでとか。そういう風に色んな人生があるんですよ。
ですから、転職もかなり自由に、当たり前になってきて、ある種、社会減、津市から一回出て行くことは当たり前であっても、戻ってくる道も作らないといけないということですよね。 津の企業さんにも、Uターン、Iターン、Jターンの即戦力を募集して頂ければ。そういう動きが沢山あるまちは、やはり魅力があるまちなんですよね。
草深 市長、最後になりますが今後の津市についてビジョンなどをお聞かせ下さい。
市長 冒頭申し上げたように、経済が元気でないと津市は生きていけない。なぜならば、津市というのは元々、商いとものづくりで発展してきたまちでありますから。
ですから、もう一度、源点に帰るのであれば、津市の地方創生は当然、商い、ものづくり、経済が動く、そして家が建つ、ビルが建つ、不動産の取引が活発になるというのが、津市の何よりの明るい未来だと思います。
私達も行政でできることは一生懸命やっていきますから、宅建の皆さんもぜひ四日市に負けずに(笑)、あるいは美杉に注目をして頑張って頂ける、そんな年にしてもらえればと思います。

心臓の病気と言うと自分には関係ないと思いがちですが、今年は水運大過という運気なので、誰にでも、心臓や循環器系が弱る可能性があると考えた方が良いでしょう。
今年の冬は暖冬で風邪の流行も軽く済み、薬局は暇だったそうですが、当店は昨年の末、大変忙しかったのです。いつも来て頂き、最近は保健薬を飲んでいればお身体の具合も良かった方が、突然体調を崩し、相談に来られるケースが急増しました。当日予約の方も多かったです。
特に気になったのが、自覚症状があっても、心臓が弱っているからだと気づいていない方が多かったことです。頭痛、目まい、胃痛、息苦しい、胸が重い、胸・背後(肩甲骨の間)の痛み、肩こりなどの症状があり総合的に判断しました。脳卒中など命や生活に関わる病気を引き起こしてしまいそうな人もいました。とにかく、少しでも楽になって帰って頂こうと必死に対応しました。
そのことを評価して頂きご相談が増えており大変嬉しく思いますが、漢方相談は私一人でやっておりますので、ご相談の際は必ずお電話で予約をお願い致します。突然来て頂いても、出直して頂くことになってしまいますので、よろしくお願いします。新規の患者さんのご相談は、現在3週間待ちになっております。誠に申し訳ありません。

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