2017年1月

昨年7月のオープン以来、43万人の来場者を集めるなど、高野尾地区を始めとする地域活性化への寄与が期待されている『高野尾花街道 朝津味』=津市高野尾町=が、三重大学・県・津市などと共に「地域連携ゾーン文化・観光交流研究会」を立ち上げ交流人口の拡大に向けた様々な取り組みを行っている。その中で、地域の大動脈である伊勢別街道と将来的な交流を視野に入れた伊賀をテーマに2つの事業を行う。

 

 

伊賀の忍者体験も実施!

伊賀の忍者体験も実施!

昨年7月にオープンした『高野尾花街道 朝津味』は赤塚植物園の赤塚充良会長が地域の農業者らと共に地域活性化を目的に設立した『㈱フューチャー・ファーム・コミュニティ三重』が運営している。県下最大級のファーマーズマーケットを備え、地域で作った野菜を販売できる農業振興の実践の場としても活躍。また、隣接する赤塚植物園の栽培見本農場「レッドヒルヒーサーの森」は広大な敷地を誇る里山で、四季折々の花や豊かな自然を楽しむことができる。これら施設の集客で、観光面からも地域発展の寄与に取り組んでいる。オープン以来、43万人の集客をしており、それを地域や津市全体にどう波及させていくかも課題だ。
そこで昨年9月に、赤塚植物園と共同研究を行っている三重大学地域戦略センターが三重県や津市など関係団体を交え、「地域連携ゾーン文化・観光交流研究会」を設立。津市の交流人口を増やし、朝津味を地域の産業・文化・観光の拠点として活用するために様々な取り組みを行っている。今回行う2つの事業もその取り組みの一環。
一つ目は伊勢別街道に係わる歴史講座。高野尾地域は伊勢神宮へ向かう人々が通った伊勢別街道に沿って発展してきたという歴史的な背景があり、その再確認を行うと共に地域活性化に生かすために企画。全2回実施予定。1回目の2月26日㈰は10時~12時に講演「室町将軍が通った街道」、13時半~15時半に高野尾地区周辺の街歩き「伊勢別街道を歩く」。2回目の3月26日㈰は10時~12時、まち歩き「伊勢別街道を歩く」、13時半~15時半に講演「街道周辺の魅力と歴史」。講師は三重郷土会常任理事の浅生悦生さん。まち歩きの案内は芸濃ふるさとガイド会の古市悦雄さんと安濃津ガイド会の美並謹子さん。共に参加無料だが、朝津味総合案内で申込みが必要。先着50名。この2つの成果を冊子にまとめ、街道の資料としての活用を検討するだけでなく、今後は花や食、歴史・文化をテーマに伊勢別街道沿いのガイドマップを計画的に作成していくことも検討されている。
もう一つの事業は「レッドヒル ヒーサーの森にちびっ子忍者勢揃い!」。忍者人気で外国人観光客が多く歴史的にも同じ藤堂藩と係わりの深い伊賀市と同施設は名阪国道や伊勢道を通じてアクセスが良いこともあり、お互いの交流人口増加を目的とした連携の第一歩として企画。伊賀上野観光協会・上野商工会議所・NINJAフェスタ実行委員会の全面協力の下に、春に行われる同フェスタのプレイベントとして開催。忍者衣装の提供を受け、幼稚園児を対象とした忍者体験を行う。
内容は2月12日㈰13時~15時。忍者の事を学んだりレッドヒル ヒーサーの森で忍者体験などを行う。対象は幼稚園児。同伴の保護者(中学生上)も里山維持協力費400円が必要。参加希望者は朝津味総合案内所かレッドヒル ヒーサーの森にある申込用紙に必要事項を記入し、衣装代500円を添えて同案内所へ提出。受付は1月27日㈮より定員30名になり次第締切。その他、朝津味イベント広場では手裏剣打ちや、ゆるキャラの「にん太」や「しのぶ」も登場する。こちらは無料で誰でも参加可能。
交流人口の増加は津市の大きなテーマであるだけに今後の発展に期待したい。 問い合せ…講演は朝津味総合案内所☎津230・8701へ。忍者体験はレッドヒルヒーサーの森☎津230・7789へ。

 

津市長や津クイーンらと一緒に舞台から福豆まき(昨年の様子)

津市長や津クイーンらと一緒に舞台から福豆まき(昨年の様子)

伊勢路に春を呼ぶ参宮街道の風物詩、津観音こと恵日山観音寺『鬼押さえ節分会』が今年も2月3日にある。吉例の福豆まきに登壇する善男善女を募集中。
本堂横に設けられる特設舞台から、津市長や津クイーンらと一緒に福豆・菓子をまく。今年厄年の人、還暦の人、年男年女はじめ、一度は体験してみたいという人まで誰でも参加OK。
時間は①13時②14時半③16時のいずれか1回。集合は各1時間前に、北側道路をへだてた大宝院へ。
男性は裃、女性は赤袢纏を着てもらい、厄除け祈祷の後、福豆まき。参加費は1万円(厄除け祈祷料・福さらえ・福ます・福豆などの縁起物を授与)。福当たり(1泊ペア温泉旅行、食事券、買い物券等)多数。
申し込みは、電話☎津225・4013またはFAX津226・7057、あるいは往復葉書に、氏名・生年月日・住所・電話(携帯、FAXも)・希望時間(第1希望&第2希望)を書いて、〒514─0027、津市大門32─19、津観音大宝院へ。締め切りは2月1日必着。

津・高虎太鼓、元気玉太鼓

津・高虎太鼓、元気玉太鼓

伊勢津組

伊勢津組

草深晶藤篠笛の会

草深晶藤篠笛の会

津城復元の会は2月11日13時~15時、津市サンヒルズ安濃ハーモニーホールにて「津城復元資金造成ライブ2017~一打伝心Ⅲ~」を開く。後援=津市、一社・津市観光協会、津観光ガイドネット。
協賛出演は、津・高虎太鼓のトップメンバーチーム、津商工会議所青年部元気玉太鼓のおなじみ2チームに加え、プロのユニットとして活躍している伊勢津組と、草深晶藤篠笛の会が登場する。
伊勢津組は、津・高虎太鼓のトップメンバーの一人として活動した後、独自の道を歩んできた草深晶藤さん(伊勢市在住)と、同じく高虎太鼓トップメンバーOBの田中嘉久さん(津市在住)が、2002年に結成。近年では更にエレクトリック筝(琴)の若手奏者として頭角をあらわし注目されている比留間正人さん(松阪市在住)を加え、篠笛・和太鼓・筝による伊勢津組独自の音楽が好評だ。
草深晶藤篠笛の会は草深さんが主宰する篠笛(横笛)愛好家のグループ。
今回のライブで津・高虎太鼓は、昨秋の津まつりで初めて披露した新曲2曲、家崎美佳作曲『縁』と生田隆明作曲『緋色一閃』のホール初演も行う。祭りの雑踏の中で聴くのと違い、新曲の全貌をきっちり味わえるのが大きな楽しみ。また、津・高虎太鼓のオリジナル持ち曲(同太鼓音楽監督・水谷忍作曲)としてお馴染みの『おこせ火』が、伊勢津組と高虎太鼓の合同演奏により、初めての琴入りバージョンで聴ける。
全自由席=前売り1000円、当日1500円。アスト津1階の津駅前観光案内所、大門の近藤楽器、中央の中津軒(三重会館北)、本紙などで取扱中。居住地や職場の関係で前売券の入手が難しい人は電話予約もできる。なお、津城復元の会では会場の駐車場が少ないので、できるだけ友人らとの乗り合わせでお越し下さいと呼び掛けている。
収益金と当日会場募金などは前2回と同様、「津市ふるさと津かがやき寄附」の使途項目「津城跡の整備」に全額寄附される。
問い合わせは西田090・3933・6061、または小菅090・8869・7528へ。

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