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昨年7月のオープン以来、43万人の来場者を集めるなど、高野尾地区を始めとする地域活性化への寄与が期待されている『高野尾花街道 朝津味』=津市高野尾町=が、三重大学・県・津市などと共に「地域連携ゾーン文化・観光交流研究会」を立ち上げ交流人口の拡大に向けた様々な取り組みを行っている。その中で、地域の大動脈である伊勢別街道と将来的な交流を視野に入れた伊賀をテーマに2つの事業を行う。
昨年7月にオープンした『高野尾花街道 朝津味』は赤塚植物園の赤塚充良会長が地域の農業者らと共に地域活性化を目的に設立した『㈱フューチャー・ファーム・コミュニティ三重』が運営している。県下最大級のファーマーズマーケットを備え、地域で作った野菜を販売できる農業振興の実践の場としても活躍。また、隣接する赤塚植物園の栽培見本農場「レッドヒルヒーサーの森」は広大な敷地を誇る里山で、四季折々の花や豊かな自然を楽しむことができる。これら施設の集客で、観光面からも地域発展の寄与に取り組んでいる。オープン以来、43万人の集客をしており、それを地域や津市全体にどう波及させていくかも課題だ。
そこで昨年9月に、赤塚植物園と共同研究を行っている三重大学地域戦略センターが三重県や津市など関係団体を交え、「地域連携ゾーン文化・観光交流研究会」を設立。津市の交流人口を増やし、朝津味を地域の産業・文化・観光の拠点として活用するために様々な取り組みを行っている。今回行う2つの事業もその取り組みの一環。
一つ目は伊勢別街道に係わる歴史講座。高野尾地域は伊勢神宮へ向かう人々が通った伊勢別街道に沿って発展してきたという歴史的な背景があり、その再確認を行うと共に地域活性化に生かすために企画。全2回実施予定。1回目の2月26日㈰は10時~12時に講演「室町将軍が通った街道」、13時半~15時半に高野尾地区周辺の街歩き「伊勢別街道を歩く」。2回目の3月26日㈰は10時~12時、まち歩き「伊勢別街道を歩く」、13時半~15時半に講演「街道周辺の魅力と歴史」。講師は三重郷土会常任理事の浅生悦生さん。まち歩きの案内は芸濃ふるさとガイド会の古市悦雄さんと安濃津ガイド会の美並謹子さん。共に参加無料だが、朝津味総合案内で申込みが必要。先着50名。この2つの成果を冊子にまとめ、街道の資料としての活用を検討するだけでなく、今後は花や食、歴史・文化をテーマに伊勢別街道沿いのガイドマップを計画的に作成していくことも検討されている。
もう一つの事業は「レッドヒル ヒーサーの森にちびっ子忍者勢揃い!」。忍者人気で外国人観光客が多く歴史的にも同じ藤堂藩と係わりの深い伊賀市と同施設は名阪国道や伊勢道を通じてアクセスが良いこともあり、お互いの交流人口増加を目的とした連携の第一歩として企画。伊賀上野観光協会・上野商工会議所・NINJAフェスタ実行委員会の全面協力の下に、春に行われる同フェスタのプレイベントとして開催。忍者衣装の提供を受け、幼稚園児を対象とした忍者体験を行う。
内容は2月12日㈰13時~15時。忍者の事を学んだりレッドヒル ヒーサーの森で忍者体験などを行う。対象は幼稚園児。同伴の保護者(中学生上)も里山維持協力費400円が必要。参加希望者は朝津味総合案内所かレッドヒル ヒーサーの森にある申込用紙に必要事項を記入し、衣装代500円を添えて同案内所へ提出。受付は1月27日㈮より定員30名になり次第締切。その他、朝津味イベント広場では手裏剣打ちや、ゆるキャラの「にん太」や「しのぶ」も登場する。こちらは無料で誰でも参加可能。
交流人口の増加は津市の大きなテーマであるだけに今後の発展に期待したい。 問い合せ…講演は朝津味総合案内所☎津230・8701へ。忍者体験はレッドヒルヒーサーの森☎津230・7789へ。
2017年1月26日 AM 5:00
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