2017年1月

あと一品ほしい。テーブルに夕飯の皿小鉢を並べて思った。パッと見た感じが寂しい。何か簡単なものを追加したい。
そういうとき便利なのが、パック入りのお惣菜。年末にもらったごま豆腐詰め合わせを思い出した。プリン型みたいなのに入っていて、ぱかっと皿に出して、添付の味味噌を掛けたら一品の出来上がり。
東京の名店のごま豆腐は、つやつやと美しく、粗末な小皿に乗せても料亭の一皿のように見える。食べてみれば、もっちりなめらかで香り高い。
でも、いかにせん小っちゃい。二口でなくなってしまった。あと一品の皿だからこんなものだろうが、少し物足りない。上品な方はともかく、ごま豆腐好きの私には大いに物足りない。このような高級品でなくとも、せめて五口ぐらいは食べたいものだ。
ごま豆腐はもともと精進料理。テレビでお坊さんがごま豆腐を作るのを見たことがある。大きなすり鉢でごまを摺り、それに昆布だしと吉野葛を合わせ、鍋で何十分も練り上げる。とても大変そうで、私にはできない。お坊さんにはそれもまた修行だそうだ。
手っ取り早くなら、やはりパックを開けるのが一番のようだ。似たようなものなら、練りごまと片栗粉で作れるという情報もあって、少し心惹かれる。練りごまを買って試してみようか。 (舞)

津市大門の津市センターパレスホールで2月23日㈭10時~(受付9時半~)、「榊原温泉郷 温泉調査報告会」が開かれる。主催=榊原未来会議、共催=榊原温泉振興協会・津市。
同温泉は、清少納言が「枕草子」で『湯はななくりの湯 有馬の湯 玉造の湯』と讃えた名湯。今回、温泉療養効果の医学的検証について、入浴モニター(4泊・3カ月間通い)による実証実験と各温泉施設の泉質調査が行われた。
この報告会は、その具体的な内容や調査結果・調査を通じて検証した「榊原温泉の持つ抗酸化力やその効果」をテーマに開かれる。
講師はグローバル温泉医学研究所所長・モンゴル国立医科大学教授の松田忠徳氏。松田氏は1949年北海道生まれ。医学博士。
日本で初めて温泉を学問としてとらえた「温泉学」
という分野を切り開いた第一人者で、温泉教授としてテレビや新聞・雑誌などメディアでも活躍。また、これまでに巡った温泉は4700湯を超える。
参加無料。参加者プレゼントあり。定員は100名(先着順)。事前申し込み制。申し込み先は久居総合支所地域振興課内の榊原未来会議事務局☎津255・8846または☎津255・8819。
申し込み期限は2月17日㈮。ただし定員に達し次第、受け付けを終了する。

節分の縁起物ですよ!

節分の縁起物ですよ!

 

毎年2月3日に津観音で行われている『鬼押さえ節分会』の土産といえば、津市の平治煎餅本店が販売している「福引せんべい」。
干支の焼印を押した丸い生地を熟練の職人たちが丹念な手仕事で三角錐状に折り曲げ、中心の空洞に「えびす」や「大黒」などの縁起物を入れたこの煎餅。職人たちが通常の仕事の合間の限られた時間を使って一つひとつ仕上げていくため、大量生産できないのも特徴。厄除けとしても親しまれており、昔は中勢地区の和菓子店で広く作られていたが、現在は同店と、もう一店舗のみとなった。
節分会は江戸時代、旅人達で賑わった伊勢本街道に春を告げる風物詩として知られていた。しかし、厄男が鬼役を真剣で斬りつけて邪気を祓う苛烈な内容ということもあり、死傷者が絶えなかったため明治時代に中止された。以降、長らく途絶えていたものを平成9年に地域活性化を目的に復活。当時の儀式を模した寸劇や福豆まきなどで毎年盛り上がっている。
種類は中1389円、小741円。全て税別。近年では、2月に入ると連日売り切れてしまうので、早めの予約がオススメ。大門本店・江戸橋店で販売中。問い合わせ大門本店☎津225・3212。 江戸橋店☎津226・3847。

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