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土偶、仏像、人形からフィギュアまで約150点が大集合!
三重県立美術館で、「再発見!ニッポンの立体」が開かれている。会期は4月8日(日)まで。主催=三重県立美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会、協賛=ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、助成=(公財)三重県立美術館協力会。
日本には古くから仏像、神像、人形、置物、建築の彫物など、生活や信仰に結び付いた豊かな立体表現がある。
しかし、明治時代に入り西洋の彫刻が伝えられて以降、彫刻とそうでないものとに分けられたために日本古来の立体造形の多くは正統的な美術(ファイン・アート)として位置づけられなかった。
それでも、江戸時代以前の造形感覚が忘れられることはなく、精巧な技術を駆使して本物そっくりに似せることを目指したもの、それとは正反対の誇張や変形、単純化、戯画化などを加えたもの、小さなものや自然に寄せる日本人の感性に根ざしたもの等がつくられ、鑑賞され続けてきた。
こうした流れは、現代のフィギュアやマスコットなどにも受け継がれているといえる。
今展では、ジャンルを超えた多彩な立体表現約150点により、日本における立体表現が近代という時代の波を乗り越え、現在までどのように展開してきたのかを探っている。
観覧料=一般1000円(20名以上の団体割引料金800円)、学生800円(同600円)、高校生以下無料。家庭の日(2月19日(日)、3月19日(日))は団体割引料金で観覧できる。
▼アーティスト・トーク 今展の出品作家が、出品作やこれまでの制作について作品を前に解説。
実施日…2月11日(土)=保井智貴。2月25日(土)=棚田康司。3月18日(土)=中谷ミチコ。いずれも15
時から40分程度を予定。*参加には企画展観覧券が必要。
▼ギャラリートーク
担当学芸員が展示室内で展覧会や作品についてわかりやすく解説。
実施日…2月12日(日)、3月12日(日)、3月26日(日)。いずれも午後2時から1時間程度。*参加には企画展観覧券が必要。
▼週末限定!だるま絵付け体験
展覧会カタログの表紙にもなっている「高崎だるま」のミニサイズに絵付け体験。水性ペンで模様を描いたり、布や紙をコラージュしたりしてオリジナルのだるまを作る。だるまは持ち帰ることができる。
実施日…会期中の土日祝日。場所:エントランスホールにて。*参加無料・各日40個限定で、なくなり次第終了。
問い合わせは同美術館☎津227・2100。
本紙読者5組10名に招待券をプレゼント。希望される方は、葉書に、〒・住所・氏名・年齢・電話番号を明記して、〒514─0028、津市東丸之内26─12、三重ふるさと新聞「美術館」係までご応募下さい。メールでのご応募は、件名い「美術館係」と明記の上、同様の必要事項を書いて下さい。アドレスは
furusato@ztv.ne.jp
2017年2月9日 AM 4:55
石水博物館(津市垂水)で明日10日から企画展「川喜田半泥子の遊び心─銘の達人─」が開かれる。会期は4月9日(日)まで。
同館の創業者で陶芸家としても知られる川喜田半泥子(1878─1963)は、陶芸の常識や概念にとらわれず、その作品には「遊び心」があふれているといわれている。その要素のひとつにウィットとユーモアに富む「銘」(作品の名前)がある。
また、書画においても、欧文を漢字で表した作品や仙厓風の禅機画などで観る者を楽しませている。
今展では半泥子が生み出した茶碗や書画とともに、作品に添えられている半泥子自筆の箱書も展示し、作品にまつわるエピソードなどから遊び心の一端を紹介する。
入館料=一般500円、高校生以上の学生300円。開館時間=10時~17時(入館は16時半まで)。休館日は毎週月曜(但し祝日の場合は翌日)。
▼ギャラリートーク
2月18日(土)・3月24日(金)の各日14時から30分程度。学芸員が展覧会を案内する。申込み不要。当日14時までに受付前に集合。問い合わせは同博物館☎津227・5677。
2017年2月9日 AM 4:55
津センターパレスを活動場所として、弱視の小中学生のために、オーダーメイドの教科書「拡大教科書」とワークブックの拡大写本を製作している団体『拡大写本みえの会』=須藤朋子会長、会員10名=を紹介。
「拡大教科書」は弱視の児童・生徒向けに検定済教科書の文字や図形を拡大するなどして複製したもの。教科書会社が標準規格のものを発行しているが、同会は、これでは対応できない児童・生徒のため、一人ひとりに合わせてボランティアで作っている。
同会は平成7年発足。拡大教科書の製作は「全国拡大教材製作協議会」を通じて依頼を受け、各会員が自宅でパソコンを使い膨大な時間をかけて行う。拡大で元の教科書より頁数が増えるため、利用者が内容を理解しやすいよう文字や図などのレイアウトを編集する作業が特に難しいという。
そして毎月第1・第3木曜日(繁忙期は毎週)10時~12時にセンパレ3階に集まり、校正を行う。利用者と直接会う機会はないが、会員達で弱視の利用者にとって本当に見やすいようにできているのか何度も話し合う。校正終了後、「富士ゼロックス三重㈱」の全面協力のもとで印刷し、利用者が通う学校に送る。
4年程前には依頼の減少などでグループ解散の危機を迎えたが「解散すると、将来、拡大教科書が必要な子供達が困る場合があるのでは」と根気強く活動を続行。当時、県立盲学校に寄付する料理本の拡大写本を会員皆で作ったことで、拡大写本製作への共通認識を持つことができたという。
会員は「製作したワークブックの拡大写本を見て、利用者の子が『わあ!一人でできる!』と喜んでくれたとき感動しました。人のために活動しようと思い入会しましたが、今では自分の生き甲斐みたいな感じになっています」と話す。
同会はPCを使える人を対象に新規会員を募集中。問合せは須藤さん☎050・5874・7312へ。
2017年2月9日 AM 4:55