集まった人々に福豆をまく年男と津クイーンら

集まった人々に福豆をまく年男と津クイーンら

3日、津市大門の津観音こと恵日山観音寺で恒例の『鬼押さえ節分会』があり3回にわたって福豆まきが行われた。
これは江戸時代、多くの旅人たちで賑わう伊勢参宮街道の春の風物詩として知られた奇祭。かつては、侍役の厄男が鬼役を真剣で斬りつけ邪を払うという激しい内容だったため、死傷者が絶えず明治時代に中止へされたが、地域の活性化などを目的に平成9年に復活した。
穏やかな晴天に恵まれた当日は本堂横の特設舞台前で家族連れなど『福』を求める人々でいっぱいに。そこに津商工会議所青年部と津青年会議所会員が扮する鬼と侍の寸劇で、かつての祭の姿を再現し、観客を沸かせた。
その後、津クイーン、厄年の人らが舞台から「鬼は外!福は内!」のかけ声で勢い良く福豆まき。人々は、厄よけや幸運を願いながら手を伸ばして宙を飛び交う『福』をつかみ取っていた。

◆東日本大震災の体験者から聞く災害時の教訓 2月10日㈮13時~15時、サンデルタ香良洲多目的ホールで。UDまちづくりの会の主催。後援は津市。講師は、岩手県大槌町消防団第二分団第一部部長の鈴木亨さん。演題は「東日本大震災を経験して~とにかく逃げる~」。
◆野生鳥獣保護事業・記録映画「鳥の道を越えて」上映 3月5日㈰13時~15時半、津市教育文化会館にて。参加無料だが事前登録が必要(定員になり次第終了)。三重県獣医師会☎津226・3215。

スーパーの自動ドアを入ったところで、引っかかってしまった。ドアのすぐ前に並んでいたのはお徳用袋入りチョコレート。ついカゴに入れてしまう。お腹の空いたときにスーパーに行くと、いろいろ引っかかりやすい。
二月はチョコレートの月である。スーパーの目立つ場所にはチョコレートが置いてある。胸ときめかせて贈る相手がいなくとも、チョコレートを買いたくなる季節だ。
さらにチョコレートには、近年追い風が吹いている。ポリフェノールで高血圧予防だ、美肌効果だ、ダイエットだと、様々な効能が喧伝されている。昔、チョコレートがニキビやぽっこりお腹の原因と言われた頃には、食べたい盛りだったのに我慢した。あれはしなくても良い我慢だったのかと悔しい。
それでも、現代人の食生活に、我慢はつきもの。食欲のまま制限なく甘いものを食べることはできない。自由にお金を使える大人なのに、こうしてスーパーでチョコレートの袋をカゴに入れると気がとがめる。甘くておいしいものを家に持ち込んだら、今度はそれを目の前にして、食べすぎない我慢が必要になるから。不自由なことだ。
だから、今でも憧れはチョコレートファウンテン。マシュマロにからめて食べるチョコレートの噴水が、家にあったらどんなだろうかと子供みたいに思ってみる。
(舞)

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