参拝者の肩に「理趣分経」を充てる倉島住職

参拝者の肩に「理趣分経」を充てる倉島住職

11日、聖徳太子の開創と伝わる曹洞宗の古刹「四天王寺」=津市栄町=で、国の重要文化財にも指定されている薬師如来像に因んだ祈祷法会が営まれた。
本堂の中心から向って右側に祭られているこの像は承保4年(1077)に平安後期に活躍した仏師・定朝の作。高さ60㎝の檜の一木堀で像の中に、文書や扇・櫛・鏡など25点が収められていた。
この法要は毎年、旧暦の正月が明けて間もない頃に行っているもの。今年は同寺の檀家を中心に約150名が参拝した。
厳かな雰囲気の中、像の前で倉島隆行住職(40)と僧侶3名が大般若経を読み上げながら、折りたたまれた経典を高速で扇状に広げる「転読」を行った。
家内安全といった参拝者一人ひとりの願いも読み上げられ焼香を済ませた参拝者一人ひとりの肩に、全600巻に及ぶ大般若経の中でも特に重要な内容が記されているとされる「理趣分経」を当て、幸福を祈願した。
法会を終えた参拝者たちは本堂横の茶室で、温かいもてなしを受けていた。
倉島住職は「気持ちも新たに、また日々を過ごして頂けたら」と話した。