まこものあられ・粉末や、今春発売予定のシューマイをPRする代表の横川さん(右)と営業部長の松本さん

まこものあられ・粉末や、今春発売予定のシューマイをPRする代表の横川さん(右)と営業部長の松本さん

成長したマコモを見学する美杉小学校の児童たち

成長したマコモを見学する美杉小学校の児童たち

津市美杉町太郎生に住む50代~70代の7名で構成し、地域活性化を目指してイネ科の植物「マコモ」の栽培・特産品化に取り組む団体「八十六石まこもの集い」=横川惚吾代表(63)。
平成22年に発足し、当初は収穫したマコモの販売先が極めて少ないことに悩んでいたが、地道なPR・営業活動の甲斐もあって、近年、加工品の販売が拡大しつつある。
マコモは水田で栽培され、緑色の外皮をむくと出てくる白い茎部分が可食部。タケノコのようなシャキシャキとした食感で、味が淡白でクセがないため和・洋・中の様々な料理に合う。また葉の粉末は、マコモ茶や、ケーキなど菓子の材料にもなる。
多くの食物繊維・たんぱく質・ビタミン・ミネラルなどの栄養素を含んでいるため、健康や美容法の一つとして食べる人も。菰野町の特産品でもある。
一方、同団体は、過疎化や獣害の影響で増える地元の休耕田を活用し、マコモを栽培。現在の作付け面積は約80aで、9月~10月の約2ヶ月間で7~8tを収穫している。
そして同団体では、「マコモは、収穫期間や保存可能な期間も短く、調理方法が消費者にまだ浸透していないため、生での販売量には限界がある」と考えているため、加工品の販売拡大に注力。
会員達は稲作などで忙しい中、マコモの栽培に尽力し、商品開発や、毎年収穫時期に合わせて開いている「まこも収穫祭」などのPR活動、企業への営業にも積極的に取り組んでいる。
その努力が実り、これまでに、津市の野田米菓とのコラボによる「まこもあられ」、葉の粉末などの商品が誕生。また以前には、生や水煮が学校給食の食材に使われたほか、地元の事業所(榊原舘・美杉リゾート・おかもと・藤田こんにゃく)に生や粉末を納入した。
そして今春には「JA三重中央」から、同団体のマコモを使った冷凍のシューマイが発売予定。
さらに同団体では、美杉小学校の児童を対象にマコモの植え付けや収穫体験を行い、子供達が地域の自然や農業について実践を通じ学ぶ機会もつくっている。
横川さんは「まだまだこれから。関係機関と協力してコツコツと販路拡大し、認知度を上げていきたい。また、団体発足のきっかけが、国の中山間地域等直接支払制度だったことを踏まえ、マコモの販売だけでなく、農業のための環境を守ることも含めて取り組んでいきたいです」と話した。