山口教育長(右)より指定書を受け取る岩鶴住職

山口教育長(右)より指定書を受け取る岩鶴住職

後土御門天皇綸旨 六大院法印御房宛 (文安元年11月2日)

後土御門天皇綸旨 六大院法印御房宛
(文安元年11月2日)

津市大門の津観音の本坊である大宝院に伝わる古文書「大宝院文書」が平成28年度の三重県指定文化財の認定を受けた。
今回指定を受けたのは、室町時代から江戸時代までの古文書群で50通4冊、附6点。その内訳は…①大宝院の前身である六大院に関する後土御門天皇からの綸旨など。②天皇に仕えた女官の手紙である女房奉書など。③六大院が醍醐寺の末寺であったことから、その強いつながりを示す書状など。④豊臣秀吉・徳川秀忠・家光による寺領安堵場など寺領関係文書。⑤繋がりの深い秀吉からの手紙の一通文書。これら文書は、地方寺院でありながら、朝廷や京都の名だたる寺院との関係が深いばかりか、時の権力者からも手厚い保護を受けるなど、その寺格の高さを裏付けるものとなっている。今回の認定でも、県より学術・文化的な価値が極めて高い県内第一級の資料との評価を受けた。
2月17日、県庁で行われた平成28年度、三重県指定文化財指定書交付式で三重県教育委員会の山口千代己教育長より指定書を受け取った津観音大法院岩鶴密雄住職は「津観音保存会で、修復が完了したものに関しては、順次、文化財の認定手続きを進めている。今回、認定を頂いた宝物に関しても、4月に公開していきたい」と話した。
同寺では、この他にも多数の県・市の文化財を所蔵しており、昨年に『絹本著色 弘法大師像』が同寺所蔵で初の重要文化財認定を受けている。今後も津市民共有の財産として、精力的に文化財認定を進める。