平日昼のレストランは女性客でいっぱいだ。そういう私も女三人でフレンチレストランにいたのだけれど、周りはみんな女性客だった。
私たちのオーダーは、気軽なランチコース。すごいフレンチでなくとも、前菜、メイン、デザートと、ゆっくり料理が運ばれてくる。女三人、いつも通りのなんでもない会話を重ねつつ、一皿一皿を楽しんだ。こういう時間が月に一回ぐらいあっても良いだろう。
女性のグループは三人四人が多くて、四人掛けのテーブルのほとんどがそうだった。中に二つだけ、女性一人のテーブルがあった。いずれもコースらしく、いくつかの料理がゆっくりと運ばれる。
四十代半ばのおひとり様女性を横目でうかがうと、ナイフフォークを優雅に動かし、じゅうぶんに食事を楽しんでいる様子。周囲を気にせず食事をする姿が、自信に満ちてかっこよかった。
私なら、一人でレストランに行くより冷蔵庫のあり合わせで一食を済ませてしまうだろう。食べるために一人で出かけるなんて面倒だと思ってしまう。
考えてみれば、一日に三度しか食事できない。後、何年生きるか分からないが、その間の食事の回数は多くて数万回。一回をあり合わせで済ませるのはもったいないのかもしれない。こうしてひとりフレンチを楽しむ人たちを見て、見事な生き方だと思った。(舞)