本棚を整理していたら、薄いファイルがあった。開けてみると色紙や包装紙の切れ端が入っている。昔々、子どもと一緒に工作をした時の名残だ。
その頃は、今のように百円ショップでものが安く手に入る時代ではなかった。色紙や千代紙は文房具屋でそれなりの値段のものを買い、きれいな包装紙は丁寧にほどいて取っておいた。
ものは十分にあったけれど、ものがあふれてはいなかったと、今になってわかる。包装紙を大事に取っておく親子が、今どきいるだろうか。
ファイルの中には金色の折り紙もあった。金色銀色の折り紙を大事に取っておくのは、私が子どもの頃からの慣わし。一袋の折り紙に金色と銀色は一枚ずつしか入っていない。赤や黄色は何枚もあるので、心置きなく使うけれど、金色や銀色は特別の時に使うものとして大事にした。そして結局使われずに何十年もファイルにあったのだ。
今なら、金色ばかり入った折り紙だって、そんなに難しくなく子どもたちの手に入る。金色百枚入りがペットボトル数本の値段で買えるから。良いにおいの消しゴムも、好きなキャラクターのグッズも簡単に手に入る。
たぶん、子どもたちの身の回りから、足りないもの、希少なもの、大事なものが減っている。ものが満ちているということは、幸せなことだろう。そうでないような気もするが。                 (舞)

咲き乱れる梅の花を前に…7寺社の代表者たち

咲き乱れる梅の花を前に…7寺社の代表者たち

3月3日、津市藤方の結城神社で津市内の5寺2社が宗教・宗派の垣根を越えた連携による霊場めぐり『伊勢の津七福神』の代表者らによる「観梅祈願祭」が行われた。
伊勢の津七福神には福禄寿霊場の同神社の他、大黒天霊場・四天王寺=津市栄町、毘沙門天霊場・津観音=同大門=、寿老神霊場・高山神社=同丸之内=、恵比須天霊場・初馬寺=同栄町=、弁才天霊場・円光寺=同河芸町上野=、布袋尊霊場・榊原地蔵寺=同榊原町=が名を連ねる。
東海屈指のしだれ梅の名所として有名な同神社。本殿に各寺社の代表者らが集まり、神前で玉串奉てんなどの儀式を執り行い、人々の幸福を祈願した。
その後、代表者らは見ごろを迎え大勢の人が訪れている梅園へと移動。美しく咲き乱れる梅花から漂う香りが漂う梅園の中を、華やかな衣冠や僧衣をまとった代表者たちが練り歩くと来場者たちも足を止め、見入っていた。
伊勢の津七福神霊場会代表である円光寺の坂倉賢芳住職は「今年もこの日を迎えられて嬉しい。今後、ますます霊場めぐりが盛り上がると嬉しい」と話していた。

「知っておきたい津」改定版

「知っておきたい津」改定版

『ふるさと読本 知っておきたい津』の一般頒布用改訂版が、津市大門の伊藤印刷㈱出版部からこのほど出版された。
『知っておきたい津』は地元の子供たちに津のことをもっとよく知ってもらおうと、津商工会議所と津観光ガイドネットが協働でプロジェクトチームを立ち上げ、2年半をかけて編集。昨年10月、岡本会頭らから津市に「小学生の郷土学習に役立てて欲しい」と700冊が寄贈された。
編集作業に取り組む中、一般市民からも完成したらぜひ一冊欲しいとの声が寄せられており、著作権を保有するガイドネットでは、無料配布を条件とした県関係の資料による一部の伝説の差替えや、掲載企業のこの1年の変化に伴う変更などを行い改訂版を編集、伊藤印刷の協力で出版に漕ぎつけたもの。
改訂版も小学生向けの判りやすい文章、全ての漢字に読み仮名を付けるスタイルは、一般市民にも読みやすいことからそのまま踏襲しているのが特色。
「知っておきたい人物」では、津藩祖藤堂高虎、久居藩祖藤堂高通はじめ、お奈津の方、谷川士清、斎藤拙堂、西島八兵衛、上野英三郎、孝女登勢、駒越五郎八、山中為綱、真盛上人、川喜田半泥子、西田半峰、分部光嘉、橘南谿、根本貞路、食行身禄、柳楢悦、江戸川乱歩、田中常次郎、吉田貞次郎、堀江鍬次郎、北畠氏、長野氏、榊原氏ら郷土史に大きな足跡を残す25名の人物。トピックスとして江戸初期の水争いで犠牲になったと伝わる義士新三郎も採り上げている。
「知っておきたい津の産業・伝統産業」では、井村屋、おやつカンパニー、パイロットインキ、ジャパンマリンユナイテッド、JFEエンジニアリング、光機械製作所、中川製作所、赤塚植物園、おぼろタオル、臼井織布などの企業や、伝統工芸、食のうなぎ、梨・古代米・黒田米・一志米など農産物の地域ブランドなどを掲載。
他に民話・伝説、大木、古墳、山、建造物、街道、温泉、祭り・行事、ゆるキャラなど多角的に現在の津市の歴史・文化、産業などを捉えている。
津観光ガイドネットでは「一般市民の方々が郷土津市を知る入門編、『津ふるさと学』を学ばれる第一歩として、この改訂版を活用していただければ」と話している。
A4判オールカラー、138頁。税込1500円。別所書店(修成店・津駅店・イオン津店)、金青堂書店(久居)、宮脇書店久居インター店、本の王国県総合文化センター前店、アスト津1階観光案内所、本紙、津市内各観光ガイド団体、伊藤印刷などで取扱い。問い合わせは伊藤印刷☎059・226・2545へ。

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