「吾心在太古猫図」

「吾心在太古猫図」

「猫笑態図」

「猫笑態図」

三重県在住の書家・揮毫家の信香さんが、2月15日に秀作社から出版された「秀作水墨画描法シリーズ49「猫の描き方100選」で自身の作品が掲載された。
同書は、猫好きの第一線作家12名(文人画家の岩崎巴人、水墨画家の芝龍郎、俳画家の石倉政苑、ほか)が愛猫の生態を観察し、写生から生まれた個性的な猫画と、心象画的なユニークな猫の姿態をとらえた猫画を掲載するとともに、猫の描き方のヒント、裏技を紹介している。
信香さんは、日本養生水墨画研究会前津支部長、読売書法会評議員、全国水墨画美術協会評議員、アジア文化芸術連盟審査員などを歴任してきた。画を村田清風、李辛に。書を表立雲、長岡雅風、片山五三六の各氏に師事。08年・雪舟国際美術協会展にて水墨画展最高賞を、10年・国際書画大賞展にて銅賞受賞。第5回京都秀作展で巴人賞受賞。現在でも〝祈り・世界平和〟をテーマに、着物姿で揮毫、書、水墨画で国際文化交流に積極的に参加するなど、幅広く活躍。昨年3月に東京国立新美術館で開かれた「第47回全日本水墨画秀作展」では、作品「遊猿玉雪図」で「国際文化交流賞」を受賞している。
また、秀作水墨画描法シリーズ40「新・龍を描く」では、「龍画の最高水準」と評されている。
同書の中では、「猫百態図」と題し、「猫笑態状」、「雪月猫図」「厳冬猫道図」など11作品が掲載。擬人化された猫のしぐさや、ユニークな表情、躍動感ある動きが、信香さんらしい絶妙な墨の線と濃淡で表現されている。
さらに作品の特徴とともに描き方も解説。猫好きで知られる信香さんの作品が堪能できる書籍といえよう。