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16日、津市白山町南家城の県立一志病院(四方哲院長)で、元診療医で、前伊勢地診療所所長の菊山靖子さん(95)の講演会「美杉を診まもった70年」が開かれた。
同院が、「県立一志病院ビジョン」と題して、安心して地域で生活し続けられる医療を提供し、医療過疎を解決する病院のモデルとなることを目指し行っている取り組みの一環。「プライマリ・ケア」を担う人材の育成が目的で、同院職員などが参加した。
菊山さんは大正10年、奈良県御杖村神末生まれ。昭和18年に帝国女子医専(現・東邦大学)を卒業後、慶應病院の内科に務めたが、病院が空爆を受けたため御杖村の実家に戻った。
その後、平成26年に閉所した伊勢地診療所(美杉町石名原)など、美杉地域の医療機関で合わせて約70年間、内科・小児科・産婦人科や、学校医・警察医として勤務。現在、全国の病院や一志病院でも行われている「総合診療」の先駆けとも言える、幅広い診療科での活躍で、地域医療に大きく貢献した。熱心で優しく住民からも慕われ、毎日のように手作りのおかずなどをもらっていたという。
講演では、一日100人以上が訪れる診療所で食事する間もなく忙しく働き、予防接種や、夜間や遠方への往診など、その時々の患者のニーズに柔軟に応え続けた経験について語った。
また周囲への感謝を「本当に村のために頑張りました。村の人が良かったんですよ。親切で、私を一生懸命励まして、応援してくれました。家族も協力してくれました」と話した。
2017年3月23日 AM 4:55
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