左から松本館長、杉﨑さん、柴田さん

左から松本館長、杉﨑さん、柴田さん

津市一志町八太の川合公民館では5月開講の「雅楽講座」の受講者を募集中。
大陸より伝わった様々な音楽や舞踊を融合させ、日本独自の文化として昇華させた雅楽。日本の重要無形文化財に指定されているだけでなく、ユネスコの無形文化遺産にも登録されるなど、世界的に見ても日本を代表する文化として極めて高い評価を受けている。
その一方で、雅楽を取り巻く環境は厳しい。一昔前までは地域の神社の神事に合わせて、氏子たちが雅楽を奉納する機会もあったがそういった機会も減少。また、奉納を行っている地域でも、口伝によって楽曲が受け継がれており、正しい演奏法が伝わっていないケースも少なくない。
講座開設のきっかけは同公民館に主事として勤務する柴田雅史さんが趣味で龍笛を始めたこと。後に地域の神社の大祭で演奏したところ、技術的には十分とはいえなかったが多くの人に喜んでもらえた。そこで身近な所から消えつつある雅楽の魅力と演奏技術を学んでもらい、地域の伝統芸能の復活にも繋げられないかという思いを強めた。生涯学習を通じた地域づくりという公民館の果たすべき役割を満たしていることもあり、松本英子館長と共に企画を進めてきた。
講座は伊勢神宮で奉納演奏なども行っている皇學館大学雅楽部委員長の杉﨑加奈さんが龍笛を指導する。
講座は毎月第1と第3土曜日13時半~15時に実施。津市在住および在勤者なら子供からお年寄りまで参加できる。受講料無料だが自分の龍笛が必要。定員20名。
問い合わせ☎059・293・3711へ。