三重交通㈱(雲井敬・取締役社長。本社・津市中央1番1号)は、4月1日㈯から、空港リムジンバズ『桑名中部国際空港高速線』についてダイヤ改正すると共に、新たに「金城ふ頭駅」停留所を新設する。
金城ふ頭地区では、「名古屋国際展示場」「リニア・鉄道館」などの既存施設に加え、今年の春には、新たなテーマパーク「レゴランド・ジャパン」や、複合商業施設「Makers Pier」が開業し、今後、さらに多数の来訪者が見込まれており、当路線が新たに停車し、金城ふ頭地区と中部国際空港や桑名方面「長島温泉(ナガシマリゾート)」、桑名駅前」との間を乗り換えなしで直結することで、国内外の旅行者の利便性を図る。
ダイヤ改正では、「金城ふ頭」に新たに1日3往復・6便を停車。また、「長島温泉」の停車便数を1日1便増強する(空港行き)。
桑名駅前~長島温泉間のみの利用はできない(上り・下り共通)。
金城ふ頭では、中部国際空港方面・桑名方面のいずれも乗降可能。

榊を収穫する谷口さん

榊を収穫する谷口さん

大紀町産の「伊勢榊」をブランド化をめざす谷口彰世さん=伊勢市=はクラウドファンディングによる資金調達をしている。
元々、谷口さんの義父が同町大宮永会古里で育った榊を神棚の供物用に出荷していたがその死後、身内は誰も継がなかった。父の3回忌の昨年秋、谷口さんは義母や集落の人から義父の榊に対する熱い思いを聞くと共に、国内で流通する榊の九割が中国産で国産榊が姿を消し、榊などの販売で生計を建てている人が多かった集落の衰退を知った。そこで、伊勢神宮の禊川である宮川に流れ込む清らかな水で育った榊を「伊勢榊(商標登録出願中)」と名付け全国に出荷するだけでなく同町の農産物も発信。地域活性化をめざすプロジェクトを立ち上げた。
事業化にはHPの開設、チラシ、パンフレット、送り箱作成や作業場の整備などが必要で、クラウドファンディングによる資金調達を開始。3千円から5万円まで支援額に応じて榊や椎茸・茶といった農産物等の返礼品を用意したところ、第一目標である80万円を突破。更に同町産榊50本の植樹を行う第二目標の130万円の調達をめざす。
谷口さんは「伊勢榊を集落の誇りになるよう広く販売をし、集落だけでなく大紀町全体を盛り上げたい」と話している。
クラウドファンディングのページは検索サイトで「伊勢榊」と入力。

美杉での医療を語る菊山さん(左)

美杉での医療を語る菊山さん(左)

16日、津市白山町南家城の県立一志病院(四方哲院長)で、元診療医で、前伊勢地診療所所長の菊山靖子さん(95)の講演会「美杉を診まもった70年」が開かれた。
同院が、「県立一志病院ビジョン」と題して、安心して地域で生活し続けられる医療を提供し、医療過疎を解決する病院のモデルとなることを目指し行っている取り組みの一環。「プライマリ・ケア」を担う人材の育成が目的で、同院職員などが参加した。
菊山さんは大正10年、奈良県御杖村神末生まれ。昭和18年に帝国女子医専(現・東邦大学)を卒業後、慶應病院の内科に務めたが、病院が空爆を受けたため御杖村の実家に戻った。
その後、平成26年に閉所した伊勢地診療所(美杉町石名原)など、美杉地域の医療機関で合わせて約70年間、内科・小児科・産婦人科や、学校医・警察医として勤務。現在、全国の病院や一志病院でも行われている「総合診療」の先駆けとも言える、幅広い診療科での活躍で、地域医療に大きく貢献した。熱心で優しく住民からも慕われ、毎日のように手作りのおかずなどをもらっていたという。
講演では、一日100人以上が訪れる診療所で食事する間もなく忙しく働き、予防接種や、夜間や遠方への往診など、その時々の患者のニーズに柔軟に応え続けた経験について語った。
また周囲への感謝を「本当に村のために頑張りました。村の人が良かったんですよ。親切で、私を一生懸命励まして、応援してくれました。家族も協力してくれました」と話した。

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