お年寄りにてもみケアをする「カルム」のスタッフ

お年寄りにてもみケアをする「カルム」のスタッフ

6日、津市殿村にある老人保健施設「トマト」に「手もみボディケア・カルム」(津市河芸町上野。光本幸史代表)が慰問。ボランティアで施設利用者50人の身体を約2時間、手もみでほぐしながら交流を深めた。
小川益司施設長が、日頃から同店を利用しており、慰問を打診したところ、快諾してくれたことから実現した。
この日、同施設を訪れたのはスタッフの光本愛さん、前田恵理奈さん、山崎夢さん、福田淳子さんの経験豊かな4名。
お年寄り1人につき約10分間、「今日はいいお天気ですね」「痛い所はありませんか?」など声をかけしてコミュニケーションを図りながら交流もした。
手もみしてもらったお年寄りは「ええ気持ちやった」「肩のあたりがスゥーとした」「優しくもんでもらえたので、気持ち良くて、体が温かく感じます」など、その効果を実感していた。
小川施設長は、「喜んで頂け、施設利用者にも本当にありがたい」と感謝の着気持ちを伝えていた。

「吾心在太古猫図」

「吾心在太古猫図」

「猫笑態図」

「猫笑態図」

三重県在住の書家・揮毫家の信香さんが、2月15日に秀作社から出版された「秀作水墨画描法シリーズ49「猫の描き方100選」で自身の作品が掲載された。
同書は、猫好きの第一線作家12名(文人画家の岩崎巴人、水墨画家の芝龍郎、俳画家の石倉政苑、ほか)が愛猫の生態を観察し、写生から生まれた個性的な猫画と、心象画的なユニークな猫の姿態をとらえた猫画を掲載するとともに、猫の描き方のヒント、裏技を紹介している。
信香さんは、日本養生水墨画研究会前津支部長、読売書法会評議員、全国水墨画美術協会評議員、アジア文化芸術連盟審査員などを歴任してきた。画を村田清風、李辛に。書を表立雲、長岡雅風、片山五三六の各氏に師事。08年・雪舟国際美術協会展にて水墨画展最高賞を、10年・国際書画大賞展にて銅賞受賞。第5回京都秀作展で巴人賞受賞。現在でも〝祈り・世界平和〟をテーマに、着物姿で揮毫、書、水墨画で国際文化交流に積極的に参加するなど、幅広く活躍。昨年3月に東京国立新美術館で開かれた「第47回全日本水墨画秀作展」では、作品「遊猿玉雪図」で「国際文化交流賞」を受賞している。
また、秀作水墨画描法シリーズ40「新・龍を描く」では、「龍画の最高水準」と評されている。
同書の中では、「猫百態図」と題し、「猫笑態状」、「雪月猫図」「厳冬猫道図」など11作品が掲載。擬人化された猫のしぐさや、ユニークな表情、躍動感ある動きが、信香さんらしい絶妙な墨の線と濃淡で表現されている。
さらに作品の特徴とともに描き方も解説。猫好きで知られる信香さんの作品が堪能できる書籍といえよう。

走り幅跳びを実演する前川さんと、生徒たち

走り幅跳びを実演する前川さんと、生徒たち

津市香良洲町の市立香海中学校(喜田川浩也校長)で10日、昨年9月にブラジルのリオデジャネイロで催された「パラリンピック」の陸上競技に出場した前川楓さん(津市出身・19)による講演が催された。
前川さんは中学生のとき交通事故によって右足を切断し、以後、義足を使い生活している。パラリンピックでは走り幅跳びT42で4位入賞・女子100mT42で7位入賞した。
講演は、1年生40名が対象の人権学習の授業で行われたもの。同校の教諭・北川守さんが、前川さんが橋南中学校時代に所属していたバスケット部の顧問だったことから実現。1年担任の教諭・墨香里さんが授業の企画立案、構成を担当した。
まず初めに前川さんが走り幅跳びを実演し、続いて生徒たちも挑戦。生徒は前川さんと自分たちの記録の差に、パラリンピックに出場する選手のすごさを実感していた。
講演では、前川さんが、事故により、直後にあったバスケット大会への出場はおろかバスケのプレー自体ができなくなったこと、足を切断しなくてはならなかったことについて語った。 学校に復帰するまで葛藤があったが、家族や仲間の支えが弾みとなり気持ちを立て直し、リハビリする中で、先輩の存在もあり陸上選手を目指すようになったという。生徒は、人生の辛い時に支えてくれたり希望になるものについて特に関心を持ち聴き入っていた。
また前川さんは明るく朗らかなキャラクターで生徒たちとうちとけ、生徒は前川さんのおしゃれなデザインの義足を近くで見せてもらったり、その高額な値段を聞いて驚いていた。そして、すっかりファンになり「応援します!」とエールを送った。

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