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津市で映画などが撮影される際に、エキストラ募集など様々な支援を行っている民間団体「津フィルムコミッション『ロケっ津』」事務局の原田浩治さん(46)。市職員として務める傍ら、様々なまちおこし活動に取り組んでいる。「地域の人の誇りをつくりたい」との思いで行っているというロケっ津の活動について、話を聞いた。
「ロケっ津」は2009年発足し、映画などのロケハン隊と地域とのパイプ役になっています。ロケ地に関する問い合わせが、三重県観光連盟、なごや・ロケーション・ナビ、津市観光協会や津市観光振興課を通じ年間何十件もあります。
一方、何十回も津にロケハンに来てもらっても、最終的に話がまとまらないこともあります。監督の好みもあるので営業が難しい。話が来たときにすぐに対応できる瞬発力が大事です。
また、昨年末公開された映画「ボクの妻と結婚してください」では、吉田羊さん演じる妻が津市出身という設定でした。台詞に「津ぎょうざ」など津の名物が登場しましたが、津ぎょうざやシティプロモーションなどで津の名前を売ることも、映画ロケ誘致のきっかけになり得ると思います。
現在、ロケっ津のコアなメンバーは4、5人だけ。忙しいなか深夜などに問い合わせのメールに対応したりしていますが、少人数のためチャンスを逃してしまっていることもあると思うので、行政とうまく役割分担し、話し合って協力する体制を築ければ。撮影許可などの手続きの面でも、行政の協力があると撮影がやりやすくなると思います。
ほかの地域では官民が連携してうまくロケ誘致の活動を行っているところもあるので、津市でも、そのようにしていければ。
映画「WOOD JOB(ウッジョブ)!~神去なあなあ日常~」のロケが美杉町で行われたときは、撮影やロケ弁当の手配などにより地域資源となる地元のネットワークづくりができました。この映画の制作会社「ジャンゴフィルム」とも今も繋がりがあり、これから、これらのネットワークをうまく使っていけたらと思います。
ウッジョブ!のロケでは私も夜道を鹿をひきそうになりながら運転したり、徹夜したり、寒い山頂で過ごすという非日常の体験ができて、すごく良かった。映画のロケは小道具・大道具・機材がしっかりした高級なものばかりで、現場には緊張感、映画の持つ独特の空気があります。このような映画づくりや、ロケ誘致の魅力・醍醐味を、市民の皆さんに知ってもらえれば。
2017年3月30日 AM 4:55