写真専門ギャラリー「gallery0369」  (前回開催の「EURASIA2004」展)

写真専門ギャラリー「gallery0369」  (前回開催の「EURASIA2004」展)

1999「恐山」©MATSUBARA YUTAKA

1999「恐山」©MATSUBARA YUTAKA

津市美里町三郷にある写真家・松原豊さん(49)の事務所の一角に昨年末、写真専門ギャラリー「gallery0369」がオープンした。
松原さんは2004年に旧津市から美里町に移住。
現在、(公社)日本写真家協会会員で、名古屋ビジュアルアーツ非常勤講師、写真好学研究所所長。
ギャラリー開設の構想は移住当初からあり、このほど、友人の協力を得て内壁などを改装し実現。「写真を見つめる空間」としてスタートした。
名称の「0」には始まりという意味があり、「369」は所在地の番地。床面積は36・75㎡。
ここで年4回、春夏秋冬に自身の写真展を催す予定で、撮りためた、白黒で六つ切りくらいのサイズの銀塩写真などを展示する。
今月14日~16日・21日~23日・28日~30日の13時~19時には、春の写真展「青森」を開催。99年、下北半島の霊場「恐山」などを訪れた旅の記録である20数点が出品される。
松原さんは「純粋に写真を見てもらうために、壁の色は白色です。緊張感を少し漂わせる白色に囲まれた四角い空間は、来場者に作品を見つめてもらうための仕掛けなのです。
銀塩写真は需要が減り、印画紙が値上がりし始めていて、何れ消えていくだろうと思う。それは時代の流れだと思いますが、残っているうちに人に見てほしい。また、写真を見る人の裾野を広げていきたいです。
今展では、霊場の不思議な空気感や、青森の人たちなどの写真から何かを感じてもらえれば嬉しい」と話している。
問い合わせは☎津279・3703、またはメールでinfo@matsubara-yutaka.com。HP=www.matsubara-yutaka.com/