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ゴミ袋を持って家から出たら、「カッ」と声がした。見上げると隣の屋根に黒い姿が二羽。いつものカラスだ。
何カ月か前から、燃えるゴミの集積場が荒らされるようになった。しかたなく、ゴミは収集車が来るギリギリの時間に出すようにしている。時々、収集車が行ってしまって、すごすごとゴミ袋を持ち帰ることもある。それもあの二羽のカラスのせいだ。
二羽でいるのは、夫婦だろうか。並んでいるカラスを見ても、ただ黒いばかりで、雌雄を見分けられない。調べてみたら、雌はやや小型だという。ただ、どちらが小型かさえも、遠目にはよくわからない。
せめて、名前でも知りたいと調べてみた。嘴の太いハシブトガラスは、高い声で鳴き、ぴょんぴょんとジャンプするように歩く。嘴の細いハシボソガラスは、ガァーガァーとガラガラ声で鳴き、足を交互に出して歩く。
それを頭に入れて、道に下りてきた一羽に注目したけれど、やはり分からない。ハシボソガラスかと見当をつけたのに、ぴょんぴょんジャンプして、次には交互に足を出した。嘴もどれぐらいを細い太いというのかが難しい。
くだんのカラスは、ひょいと首を傾げてこちらを見ると、ぱぁっと飛び立った。首の傾げ方が、生意気そうで、私は少し馬鹿にされた気分。(舞)
2017年4月27日 AM 4:55
5月14日まで伊勢市の県営サンアリーナとその周辺で開催中の「お伊勢さん菓子博」(第27回全国菓子大博覧会)では菓子博史上初の試みとして、県内の専門学校3校・高校4校の工芸菓子が展示されている。
津市からは学校法人大川学園・三重調理専門学校(大谷町)と、県立久居農林高校(久居東鷹跡町)が参加。
三重調理の作品のテーマは「肉」で、内容は松阪牛や豚肉、ハムなど。昨夏に当時の2年生が本格的に制作を始め、今年2月末に当時の1・2年計41人が参加した授業で、2年生が1年生に技術を指導した。
後を継いだ現在の2年生で19歳の松川紗莉那さんは「やっぱり牛肉が作るのに一番時間がかかったので、霜の状態を見ていもらいたいです」、山本明里さんは「複数のハムの色を同じように揃えるのが難しかったです」、佐藤未奈さんは「教えてくれた先輩の努力を無駄にせず、期待に応えようと作りました」と話した。
一方、久居農林のテーマは「野菜」。生活デザイン科食生活コース3年生30人が、2年生の夏から制作の準備を行った。絵の得意な生徒が展示のイメージ画を描き、それに合わせて大根、人参、器や竹、箸などを制作。また、同校の先輩が以前、津の特産品ブランド「津ぶっこ」のキャベツを使ったレシピとして考えたグラタンをはじめ、野菜料理も見事に表現した。
3年で17歳の野田りょうさんは「竹は、葉の部分と竹を繋ぐのが難しかったです」、齊藤百美さんは「食器のツヤ感が出せるよう卵白を塗って本物に見えるようにしました」、田中沙季さんは「原木しいたけの原木がすごくリアルなので見てほしいです」、松本元輝さんは「田中さんが、グラタンのチーズにガスバーナーでつけた焼き目がリアルなので見てもらいたいです」と展示をPRしている。
2017年4月27日 AM 4:55
5月14日まで、伊勢市の県営サンアリーナで「お伊勢さん菓子博」(第27回全国菓子大博覧会)開催中だが、大正15年(1926)に日本統治下の韓国京城府で開催された「第6回全国菓子飴大品評会」のポスターが見つかった。
このポスターを手にお伊勢さん菓子博のPRをしているのが、伊勢市在住で元津商業高校教諭の大形弘さん(79)。大形さんの知人である伊勢市内の旧家より発見されたもので保存状態が大変良く目立った破れや退色がほとんどない。咲き乱れる桜をバックに、韓国の民族衣装に身を包んだ女性が微笑む姿が描かれており、同年4月15日~30日に開催されたことなどが記されている。今と博覧会の名称は異なっているが、通し番号は今に至るまで使われている。
91年の時を超えて、博覧会が開催される伊勢市で、このポスターが発見されたことに不思議な縁を感じた大形さん。知人よりこのポスターを借り受け、博覧会開催前には様々な場所でPRにも活用をしてきた。
菓子博会場でマジックの披露を行う大形さんは、友人で同じく菓子博会場で南京玉すだれなどを披露する伊勢路会の会主・鈴木宥二さん(77)と本紙事務所にPRに訪れ、「ポスターを通じて菓子博の歴史を感じてもらえたら」と笑顔で話していた。
2017年4月27日 AM 4:55