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転勤族の妻でつくる全国組織「転勤族協会」の県支部である「チーム三重」=リーダー・渡部真紀子さん(33・鈴鹿市)=が今年3月、チーム東海から独立という形で誕生した。
同協会の愛称は、TKT48(ティーケーティーフォーティーエイト)。「転」から「T」、「勤族」から「K」、「妻」から「T」をとり、「48」で、47都道府県と海外を表している。
TKT48はメンバーがフェイスブック上で繋がり、孤独になりがちな〝転妻〟(転勤族の妻)達の居場所づくりや、地元の魅力を体験すると共にその情報の発信、企業や行政などとのコラボによる地域の活性化、さらに妻たちのキャリア支援にも取り組んでいる。
チーム三重のメンバーは3月末現在で24名で、津や県内各地でのランチ会などで交流を深めている。
渡部さんは埼玉県出身で翻訳の仕事をしている。2014年、津市に住んでいたとき「同じ境遇の人と話したい」とチーム東海に参加した。三重や津の魅力を「私の地元と違い、山と海が近くにあり、食材が山のものも海のものも豊富でびっくりしました」と話す。
また、メンバーの益川怜紗さん(31・津市河芸町)は茨城県出身で、NPO法人で働きながら子育てし、ファミリーブラス「おもちゃの音楽隊」の代表も務めている。「私が転勤先で困った経験を、ランチ会で三重に来たばかりの人に話すと心強いみたい。友達やコミュニティが作れること、外から来たということで地域の魅力を再発見できるのも活動のやりがいです」。
一方、各地の観光事情を知る2人から見ると、三重は例えば「この宿泊施設はアメニティが充実していて女子旅向け」など細かな情報の発信が少なく、名所のPRも控えめで、もったいないと感じるとか。「観光情報サイトは、全く三重に来たことがない、県外の人向けに作ると分かりやすくなると思う」と益川さん。
同チームは今後、地元住民でも観光客でもない転妻ならではの目線による活動で、三重を盛り上げていきたいという。渡部さんは、抱負を「地域の食べ物だけでなく文化的なものも体験して、他団体とのコラボもできれば。転妻がその地域で楽しく過ごすのが目的なので、ゆるく楽しく続けていきたいです」と話した。
なお6月に四日市市で「転勤族カフェ」を開く。FBに登録していない人も次のイベントサイトのページから参加申し込みできる。http://peatix.com/event/260931
TKT48のHP=http://tkt48.net
2017年5月11日 AM 4:55