講演する駒田学長

講演する駒田学長

4月22日、三重大学翠陵会館で「都市環境ゼミナール」=伊藤達雄会長=の平成29年度総会で、同大の駒田美弘学長が記念講演を行った。演題は「地域創生における三重大学の役割」。
平成16年度に国立大学法人となった三重大学。より独自性が光る教育・研究を展開していくための始動期間である平成21年度までの5カ年を第1期。続く平成22年~27年度は、その法人化の長所を生かしたグローバル化やイノベーションといった改革を本格化させる2期。現在は平成28年度より、持続的な競争力を持ち高い付加価値を生み出す国立大学を目指す第3期にある。そんな状況下で大学の指揮をとる駒田学長は元気な三重大学を創る6つのビジョンとして①安心感のある運営と改革②社会の未来を創る高等教育③女性・若手に優しいキャリア支援④大学発のイノベーション⑤多様で独創的な学術研究⑥自然と共生するグローバルキャンパスを掲げた。
その上で、地域創生を行うために同大学が取り組むべきことして「まち・ひと・しごと創生」とした。1つ目のまちは県内に4つのサテライトを設置し、企業でのインターンシップ制度の導入などで地域と大学を繋ぐハブ機能の強化。2つ目のひとは学生が三重県から東京などの都市部へ流出することを防ぐために、また他県から同大に進学した学生を県内にとどめるために必要な機能強化。3つめの仕事は地域企業との共同研究などを積極的に行うなど、多様で独創性溢れる世界トップレベルの研究成果を地域・世界へ還元・発信するための機能の強化。
それらを踏まえ「機能強化と必要な組織改革も行い今後も地域創生を支える大学として取り組みを深めたい」と締めくくった。