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津市の会社員で、仕事の傍ら「地域への恩返し」をキーワードに様々な活動に取り組み地元に貢献している田村賢治さんが、伊勢市のソプラノ声楽家・廣めぐみさんらと共に、県内各地で音楽コンサート「けんじくんのおんがく絵日記」を開催している。
子供を中心に幅広い年齢層の人に、気軽に「生の音楽」「生の芸術」に触れてもらい、地域文化の発展・子供たちの情操教育に貢献できればと、3年程前から始めたもの。
語りや紙芝居を担当する田村さん、ピアノの中瀬あやさん、歌の廣さんの3人でスタートし昨年、チェロの増田亮子さんがメンバーに加入。
これまでに伊勢・松阪・津市の保育園や子育て支援施設など、20ケ所で訪問コンサートを開いた。
そして、5月5日のこどもの日には、津市戸木町にある福祉と環境を融合した花園「かざはやの里」で開催。ピアノを今回初参加した中村里那さんが担当し、紙芝居や振付、コミカルな演出を交え、童謡からオペラまでを披露した。
親子連れなど約60名の観客たちは、本格的かつ親しみやすい音楽を満喫。特に子供たちは席から立ち上がって田村さんたちと一緒に童謡に合わせた踊りも楽しんだ。
田村さんは「この活動は多分、5年後、10年後に花が咲くと思う。子供達のコンサートを観た思い出が、いつか音楽家を目指すきっかけになれば」、また廣さんは「これからも、面白いネタを仕込み、曲を増やして生の音楽を伝えていきたいです」と話している。
2017年5月18日 AM 4:55
三重歴史研究会は21日㈰15時~16時半(受付14時半~)、津駅北隣りのアスト津4階で総会記念講演会を開く。
講師は、皇學館大学の岡野友彦教授。演題は「伊勢平氏の誕生」。
岡野教授は「平清盛の一族が『伊勢平氏』と呼ばれていたことは平家物語でよく知られている。清盛の父・忠盛が天承2年(1132)、内昇殿を許された際、その急速な出世を妬んだ公家貴族たちから、『伊勢平氏はすがめなりけり』と囃されたという。それでは忠盛は、本当に伊勢国の出身だったのか。伊勢平氏の重要な本拠地の一つが、九州の坊津、博多津と並んで〝日本三津〟の一つに数えられるほど栄えた安濃津。
その安濃津から4㎞ほど南に木造荘という荘園があった。清盛の甥・光盛が、その娘に与えた譲状を見ると、忠盛も当地を領有していたことが知られる。よって平正度をはじめとする伊勢平氏が、木造から安濃津にかけての津市南部を本拠地の一つにしていたことは間違いない。しかも、木造荘域に属すると思われる雲出島貫遺跡では、近年、平安後期の武家居館と思われる遺構が発見されており、伊勢平氏の居館跡ではないかと注目されている。
講演では、こうした最新の研究成果を反映させつつ、伊勢平氏誕生の背景について、私なりの考えを論じたい」と話す。
受講料は、資料代として200円(会員は無料)。
問い合わせは中村さん☎津232・0631へ。
2017年5月18日 AM 4:55
週末には新聞折り込みのチラシがどさっと届く。たいていその中に求人広告があって、つい見入ってしまう。今から転職しよう、面接を受けようという気持ちはない。ただ、興味がある。どこに、どんな仕事があって、それでいかほどの収入となるのか。企業はどんな人を求めているのか。
「簡単なお仕事です」「未経験の方大歓迎」「女性が活躍しています」「スピード昇給可能」「週払いOK」企業側はさまざまなキャッチコピーを並べて、採用計画を達成するべく努力している。
現在の就活の状況は、新卒も転職も売り手市場で見通しも明るいという。就職氷河期と言われた時期の息子の苦労を知るだけに、素晴らしいと思う。求人広告からも、それが見える。数年前より、初任給もパートの時給も高くなっている。
人手不足だと言われる原因は、素人でも見つけることができる。団塊の世代が仕事を離れただろうし、介護分野やIT分野の仕事が増加しているだろうし。
工場の自動化は今後ますます進み、人は要らなくなるようにも思えるが、行程全体を把握するエンジニアや分析や改善をする人材はやはり必要となる。その上、消費者はますますサービスを求め、新たな仕事が発生するだろうし。
週末の求人チラシが面白い。一枚のチラシから社会のありようが見えてくる。 (舞)
2017年5月18日 AM 4:55