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津市在住の第2次世界大戦研究家の雲井保夫さんが、昭和20年6月26日、津市白山町上空で撃墜された米軍B29爆撃機の搭乗員の写真の発掘に成功した。
その入手の経緯は─
雲井さん宛てにアメリカ人の友人ヘンリー氏から「第19爆撃航空群の私家版の本がアメリカで売りに出ている」という連絡があった。それで早速その本を取り寄せたところ、ベンジャミン・コーダス他4名の飛行士の集合写真があった。
さらに、インターネットで第19爆撃航空群の戦友会がアメリカに存在することを突き止めた。
その戦友会のページを詳細に調べた結果、この貴重な写真を発見したという。 この写真には搭乗員の名前が明記されており、右から、機長のベンジャミン・コーダス中尉、パイロットのフィリップ・デフレーツ少尉、レーダーオペレータのアルバイン・バトラス少尉、爆撃手のエドウィン・クシュナー フライトオフィサー、航法士のハロルド・ブレーク フライトオフィサーの5名。
さらに写真下のキャプションに1945年6月26日戦死、と書かれている。
雲井さんは「これまでコーダス機の搭乗員の写真を入手するため、アメリカ国立公文書館で直接写真を捜す目的でアメリカ人2名を雇用して同館に行ってもらいましたが、両名とも探し出すことができませんでした。これは正真正銘のコーダス機の搭乗員です」と話す。これで本紙が今年の3月9日号で掲載した雲井さんの特別寄稿『壮烈B29に体当たり2』のコーダス機の搭乗員名簿と一致した。
ついに雲井さんの執念との研究・調査が実った。
※写真提供は「第19爆撃航空群協会」。
2017年5月26日 AM 4:55