三重県保険医協会(津市観音寺町)は、6月18日(日)14時~15時45分、津都ホテル伊勢の間で、第44回定期総会記念講演会を開くにあたり、聴講者を募集している。
講師は藤田保健衛生大学医学部外科・緩和医療学講座教授の東口髙志氏。演題は「いきいきと生き、幸せに逝くために~地域で生ききるための栄養学~」。
東口氏は81年・三重大学医学部卒▼90年・米国シンシナティ大学医学部外科留学▼94年・三重大学医学部第1外科講師▼96年・鈴鹿中央総合病院外科医長▼00年・尾鷲総合病院外科・手術室部長▼03年・尾鷲総合病院副院長・外科部長などを歴任。
緩和医療学、代謝・栄養学、外科学を専門とし、03年には日本初となる緩和医療学講座の教授に就任。独自に創設した全科型栄養サポートチーム(NST)の理論や方法は海外からも大きな注目を集める。
「現在の日本の死亡者数は約120万人ですが、急激な高齢化に伴い、30年後には170万人に膨れ上がる。これに対して病床数は減少の一途をたどり、『50万人の患者の命』が路頭に迷うことになる。
その対策のひとつが適正栄養管理の推進とシステム構築を含めたグローバル化であり、栄養管理を駆使した社会福祉体制をいかに構築するかが重点課題となります。
中でも高齢者の『食力』をいかに維持に、改善させるかが大切です。その上で、人々が満足して生ききる、すなわち『いきいきと生き、幸せに逝く』ことができるような社会づくりが必須です」と話す。
一般聴講可。無料だが定員200名になり次第締切り。
申込みはFAX059・225・1088、☎059・225・1071(平日9時~17時)で代表者氏名・参加人数・住所・電話番号を伝える。または同協会ホームページ(http://mie-hok.org)の受付フォームから申し込み。