2017年6月

教科書供給功労者表彰状を手に…濱野さん

教科書供給功労者表彰状を手に…濱野さん

5月25日、東京都千代田区のホテルグランドパレスで開かれた一般社団法人・全国教科書供給協会の「平成29年度教科書供給功労者表彰式」で「㈱ぜにやH・C」=津市芸濃町椋本=の社長・濱野章さん(67)が表彰を受けた。
この表彰は教科書の供給業務に携わる人々の学校教育の充実発展への功績を称え行われているもの。受賞者は松野博一文部科学大臣より表彰状が授与された。表彰の対象は会社ではなく事業に係わった個人。概ね45年ほど業務に携わる必要があるため、津市内での受賞者は現在まで濱野さんを含めて極めて少ない。
濱野さんは、安濃町曽根など津市内に店舗を構えるスーパーマーケット「食材工房ぜにや」を運営する㈱ぜにやの前社長。ぜにやは大正2年(1913年)に津市椋本に呉服店として創業。昭和27年に第2次世界大戦の敗戦の後、アメリカの統治下にあった日本が独立を回復し、日本独自の教科書が改めて普及する中、教科書の供給業務を開始。昭和34年にはスーパーマーケット事業を展開し、業務拡大をする中で、教科書の供給業務を辞める声も社内に上がったが、大学卒業後に家業に入り、教科書供給を担当していた濱野さんが子供たちに平等な教育の機会を与える一助を担う仕事の意義を感じ、長年に渡って継続してきた。濱野さんは60歳を機に㈱ぜにやの経営権を譲り、自身は店舗などを管理する現会社の社長に就任したが、教科書の供給業務を同社へと引き継ぎ自身で行っている。現在は芸濃小・明小・豊が丘小・高野尾小・大里小・芸濃中へ供給業務を実施。
濱野さんは「教科書は時代によって内容が変化していくだけでなく、ゆとり教育の時は少なくなり、またそれが見直された際には驚くほど増えるなど、時代を映す鏡。教科書を電子データにしてタブレット端末で利用する話も出ているが、そういった一区切りを迎えるまでは続けていきたい」と今後も地域の教育を支える教科書の供給を続けていくことに意欲を見せた。

伊藤さんと、津八幡宮の四季がテーマの俳句

伊藤さんと、津八幡宮の四季がテーマの俳句

津市藤方の津藤枝郵便局=平原俊一局長=で30日までの平日9時~17時、伊藤芳樹さん(83、藤方)の「津八幡宮の四季」が開かれている。
伊藤さんは19歳で郵政省(現総務省・日本郵政グループ)に入り、最後の勤務先・津市の南が丘郵便局では局長を務めた。そして当時、局のシンボルだった風見鶏の時計台にちなみ名付けた「かざみどり俳句会」を発足。
現在、同会と、「NPO俳句みえ」にも所属している。また健康のために、毎日、早朝と夜に自宅周辺を散歩し、藤方の結城神社・津八幡宮などを訪れ、道中で見た情景を俳句に詠んでいる。
今展では、津八幡宮の四季がテーマの作品23点を出品。第2代津藩主・藤堂高次が奨励し、同神社の祭礼として始まったと言われる「津まつり」で披露される郷土芸能などを詠んだもので、関係する写真も添えられている。
「地元の人にも、藤堂高虎公を祭る津八幡宮に興味を持ってもらえれば」と伊藤さん。

この時期、津市内でも様々な場所で黄色い鮮やかな花を咲かせているのが、移動・栽培などが法律で禁じられている特定外来生物「オオキンケイギク」。その他にもブラックバス、ウシガエルなど、身近な特定外来生物も多いが駆除は容易ではない。日本固有の生態系を脅かす問題にも繋がる問題の根本は、安易に外来生物を自然へ放つ行為にある。市民一人ひとりが外来生物とどう向き合うか考えるべきであろう。

 

特定外来生物「オオキンケイギク」

特定外来生物「オオキンケイギク」

津城跡にも多数生息する「アカミミガメ」

津城跡にも多数生息する「アカミミガメ」

コスモスにも似た黄色い花を咲かせる北米原産の「オオキンケイギク」。生命力が強いため、行政が法面緑化に活用していたが、繁殖力の強さから全国で野生化。日本の在来種を脅かし生態系に悪影響を与える可能性がある特定外来生物に指定されており、全国各地で行政や民間団体が駆除活動を行っている。
特定外来生物に指定されると飼育・栽培・繁殖・移動などが厳しく制限され、国の許可を受けずにこれらを行った場合は個人でも3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金が科せられる。
その他の身近な特定外来生物としては、スポーツフィッシングの対象として人気のブラックバス(オオクチバス・コクチバス)や、ウシガエルなどが上げられる。これらは捕獲しても生きたまま移動すると、厳しく罰せられる。
ちなみに、津市への相談が多いのは有毒のセアカゴケグモ、次いで農業被害や住宅への侵入被害が出ているアライグマと実害が出るものばかり。生態系に悪影響を与えるタイプの特定外来生物は、ほとんどの市民が、それと意識をせずに過ごしていると言える。
また、特定外来生物への指定が議論されているもので最も有名なのは、ミドリガメの通称でお馴染みのアカミミガメ。ペットとして人気だが、20年~30年生き、大きくなり続けるため持て余した飼い主が捨てた個体が全国で大繁殖。イシガメやクサガメといった在来種を脅かしており、国も要注意外来生物に指定。津城跡の堀にも多数が生息している。特定外来生物に指定されれば、飼っている人全員が申請を行う必要があるため、それを嫌がり捨てる人が増える可能性も高く、国も指定には慎重な姿勢を見せている。
名古屋城の外堀で大捕物を演じたアリゲーターガーを含むガー目の魚や、日本の在来種との交配や競合が危惧される海外産のクワガタムシなどペットとして人気のある生物が新たに特定外来生物に指定される予定で、飼い主には適切な行動が求められるようになる。
その一方で、食卓を彩る野菜など、我々の生活は外来生物に支えられている一面もあり、人間の身勝手な都合で連れてこられ、駆除される外来生物はある意味では犠牲者ともいえる。
外来生物が一度、自然環境に定着すれば、排除は容易ではない。そうならないために、最も有効な対策は自分が飼育・栽培している外来生物がどのような生態を持っているのかを的確に知った上で責任を持って最後まで面倒を見ること。市民一人ひとりが、この問題と向き合うべき時がきているといえる。

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