バスの運賃を支払いを体験する児童

バスの運賃を支払いを体験する児童

6月27日、津市安濃町内多の津市立安濃小学校で「津一灯会」と「津市交通対策協議会」による「交通安全教室」を開かれた。
津一灯会は「安全安心の地域社会の追求」を目標に、警察の支援やボランティア活動を実施。今回参加した会員5名は安濃と芸濃地区を担当しており、毎年地域のお年寄りや子供を対象に交通安全教室を開いている。
今回は1年生と3年生の計79名が参加。津一灯会は三重交通中勢営業所の協力でバスの乗り方教室を開いた。普段は車での移動が殆どのため、バスに乗ったことのない児童も多く、同営業所の職員から丁寧な説明を聞くと興味津々の様子で聴き入っていた。
その後、児童たちは説明を受けた通り、整理券の取り方や運賃の支払い方などを実践。秋の遠足でバス移動があるので予行演習にもなっていた。
体育館では津市交通対策協議会による自転車の乗り方教室などが開かれ、そちらでも交通ルールを学んでいた。

水無月祭で行われた茅の輪くぐり

水無月祭で行われた茅の輪くぐり

6月30日朝、津市白山町南出の倭白山比咩神社=谷秀志宮司=の水無月祭で、茅で作った大きな輪をくぐり、正月から6月までの半年間の罪穢れを払う「茅の輪くぐり(夏越しの大払い)」が行われた。この神事は全国各地の神社で6月に行われるが、白山町内で実施しているのは同神社のみ。
同神社は、天文22年(1553)、八幡宮の社僧鎮徳上人が加賀・白山神社の分霊を勧請し、この地にも奉祀したのが始まりとされている。境内の三社殿(本殿・八幡須賀社・祖霊社)は県指定有形文化財。八幡須賀社・祖霊社は何れも400年以上の歴史を持つ建築物であり、老朽化が著しかったことから、平成17 年に修復事業が始まり21年に竣工式が行われた。
一方、茅の輪くぐりは神社関係者の声によって18年から始まり、毎年、役員・総代などの関係者が茅の輪を製作。6月30日の水無月祭から7月10日まで、一般の人が自由にくぐれる。
今年は、同神社宮元の岡村雅治さんらが6月25日に、地元の茅を使い輪を作った。直径約3㎝のビニールのパイプを芯にしたところ、輪がきれいな丸になったという。
そして30日は、役員らが参加。お払い・地元有志でつくる「倭地区伝統文化保存会 倭雅楽継承会」による演奏のあと、谷宮司や関係者らが一列になり、茅の輪を、周りで8の字を書くようにくぐった。
この日はあいにくの雨だったが、行事の間は降らず無事終了した。
岡村さんは「茅の輪は、先人の作ったものを見本にして、試行錯誤しながら作っています」と話した。

魁聖と握手を交わすお年寄り

魁聖と握手を交わすお年寄り

大相撲名古屋場所を前に友綱部屋一行が6月28日、津市殿村の介護老人保健施設「トマト」を慰問した。
今年は7月9日から始まる同場所の前に行っている恒例行事。親交の深い松阪市嬉野中川町の「くしもと整形外科」や津市南丸之内のちゃんこ料理店「金鍋」へ訪れるのに合わせ慰問を行っている。今回施設を訪れたのはモンゴル出身力士で初の師匠となった元・旭天鵬の友綱親方や、所属力士の魁聖、旭天鵬、旭日松ら計15名。
同施設の利用者のお年寄り約120名の前に力士たちが現れると皆大喜び。同施設を運営する社会福祉法人・こしば福祉会の小柴眞治理事長が「もうすぐ名古屋場所が始まるので是非とも友綱部屋の力士たちを応援してほしい」と呼びかけた。
その後、力士とお年寄りは交流を楽しみ、最後に友綱親方が「ここにくると名古屋場所へ来たという気持ちになる。また来年来る時には皆、体も番付も大きくなっていると思う」と締めくくった。

[ 1 / 4 ページ ]1234