水無月祭で行われた茅の輪くぐり

水無月祭で行われた茅の輪くぐり

6月30日朝、津市白山町南出の倭白山比咩神社=谷秀志宮司=の水無月祭で、茅で作った大きな輪をくぐり、正月から6月までの半年間の罪穢れを払う「茅の輪くぐり(夏越しの大払い)」が行われた。この神事は全国各地の神社で6月に行われるが、白山町内で実施しているのは同神社のみ。
同神社は、天文22年(1553)、八幡宮の社僧鎮徳上人が加賀・白山神社の分霊を勧請し、この地にも奉祀したのが始まりとされている。境内の三社殿(本殿・八幡須賀社・祖霊社)は県指定有形文化財。八幡須賀社・祖霊社は何れも400年以上の歴史を持つ建築物であり、老朽化が著しかったことから、平成17 年に修復事業が始まり21年に竣工式が行われた。
一方、茅の輪くぐりは神社関係者の声によって18年から始まり、毎年、役員・総代などの関係者が茅の輪を製作。6月30日の水無月祭から7月10日まで、一般の人が自由にくぐれる。
今年は、同神社宮元の岡村雅治さんらが6月25日に、地元の茅を使い輪を作った。直径約3㎝のビニールのパイプを芯にしたところ、輪がきれいな丸になったという。
そして30日は、役員らが参加。お払い・地元有志でつくる「倭地区伝統文化保存会 倭雅楽継承会」による演奏のあと、谷宮司や関係者らが一列になり、茅の輪を、周りで8の字を書くようにくぐった。
この日はあいにくの雨だったが、行事の間は降らず無事終了した。
岡村さんは「茅の輪は、先人の作ったものを見本にして、試行錯誤しながら作っています」と話した。