教員(左から2人目)と談笑しながら、ドーナツの生地を成形する参加者

教員(左から2人目)と談笑しながら、ドーナツの生地を成形する参加者

津市大谷町の大川学園・三重調理専門学校で4日、職業選択のための体験講座2017「夏休みは三重で職業体験しよう」の一環として、菓子作り体験が開催された。
同講座は、三重県専修学校協会主催。県内の中高生やその保護者、一般を対象に、7月11日の「職業教育の日」に合わせ、7月9日~8月19日まで、参加する各校で行われている。
同校によると、飲食業界の仕事は、将来なりたい職業として幼稚園児~小学生には高い人気があるが、中高生になると希望する子が減る。これは、学校で菓子職人などの職業について教育を受ける機会が少ないのが一因だという。
そこで、同校では参加者の将来の選択の幅を広げるとともに、将来地元で活躍する料理人やパティシェを育成し、地域活性化することを最終的な目的として同講座を実施した。
当日は、参加者たちがグループに分かれ、ドーナツ作りに挑戦。
教員が生地の作り方や成形について丁寧に指導したほか、菓子職人の仕事について「ケーキを通じてお祝い事に関わったり、人に笑顔を与えられる素敵な仕事だと思います」と話した。
参加者は真剣な表情で作業し、生地をこねる作業にかなりの体力や時間が必要なことに驚いたり、揚げたてのドーナツにチョコレートなどで思い思いにデコレーションをして楽しんでいた。
参加した三村流有李さん(中2)は感想を「お菓子作りの仕事は、自分で考えた作品を作るのが楽しそう」と話した。