でんきの科学館で楽しく実験!

でんきの科学館で楽しく実験!

10日、本紙恒例の「夏休み親子見学会」で、親子32名がバスの旅を楽しんだ。
生活に欠かせない電気がどのように作られているかを、実際に発電施設を見て、学んでもらおうと、中部電力三重支店の協力を得て毎年企画しているもの。今回も昨年と
同様、名古屋市にある「でんきの科学館」と、三重郡川越町にある「川越火力発電所」や隣接する「川越電力館テラ46」を見学した。
津市を出発した一行は関ICから東名阪自動車道に入り、でんきの科学館に到着。
同館では、まずリニューアルされたばかりのオームシアターで参加者全員が大画面を使ったゲームに参加。その後、サイエンスラボで電磁石の仕組みを実際に実験をしながら勉強したり、様々な展示を通じて火力・水力・原子力の発電法や送電の仕組みなどを楽しく学んだ。

川越火力発電所のタービンを間近に見学

川越火力発電所のタービンを間近に見学

同館の次は、バスで川越火力発電所へ。同発電所は日本のみならず、世界でも指折りの規模を誇る大規模火力発電所。1号機から4号機を合わせた総出力は480万2千kw。参加者たちは、まず発電所に隣接する川越電力館テラ46を見学。地球と人類の共生をテーマにした展示を楽しみながら、エネルギーと環境との関わりも考えた。
その後、構内へ移動し発電所の施設見学。発電の燃料となるLNG(液化天然ガス)がカタールなどの外国からタンカーで運ばれてきて発電所内のタンクへと貯蔵されるまでの説明を受けながら実際の施設を見た後、燃料を燃やした蒸気で発電を行うタービンを間近で見学。参加者は、その熱に驚いていた。また、365日24時間体制で運転を続けている発電所の心臓部である中央制御室を見ながら、電力の安定供給は多くの人々の努力の上に成り立っていることを改めて目の当たりにしていた。
帰路についた一行は、御在所サービスエリアでしっかりお土産も購入。何気なく使っている電気がどのようにつくられているのかを学びながら親子の絆を深めた一日となった。