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一昨年より始まった「マイナンバー制度」だが、個人番号入りカードの交付率が全国的に低迷している。そこで津市は65歳以上を対象とした外出支援事業「シルバーエミカ」と連動させることで交付率の向上を狙っており、来月25日の開始を前に、事業の対象の高齢者層の交付率は目に見えて向上している。その一方、カードの交付手続きにまつわる不備も増えており、市では注意と協力を呼び掛けている。
マイナンバー制度は、国が全国民に12桁の個人番号を割り振り、社会保障や税にまつわる情報をより効率的に管理するための制度として一昨年10月より開始。しかし、任意で取得できる個人番号カードの交付率が8月1日現在で9・4%と低迷しており、国は普及に力を入れている。
津市でも制度開始に伴い、市内約12万3000世帯(約28万人)にマイナンバー通知カードを送付したが、7月末現在で個人番号カードの交付率は7・48%に留まる。
個人番号カードの交付率が上がらない最たる理由は、現状では取得するメリットが薄いこと。マイナンバーの個人番号自体は給与所得者が会社に提出するが、それも通知カードに記載されているので、個人番号カードが無くても困る場面がない。身分証明書としても運転免許証などがあり、同様のことがいえる。
裏を返せば、メリット次第では、交付率向上に繋がる可能性があることから、津市は総務省に協力し、高齢者外出支援事業「シルバーエミカ」を来月より始める。この事業は、三重交通㈱と連携し、マイナンバーの個人番号カードを持っている市内の65歳以上の高齢者にオリジナルICカードを交付。三重交通グループの路線バスやぐるっと・つーバスで利用でき、年間2000ポイント分の提供を受けられたり、津市コミュニティバスの運賃が無料になるといった特典がある。
外出支援事業とマイナンバー制度を結びつけた事業は全国初で、注目を集めたこともあり、個人番号カードの交付を希望する高齢者が急増。市内に約8万人いる65歳以上の高齢者の交付率が昨年末の8・86%から7月末で12・30%まで伸びている。その一方で、交付手続きの不備が頻発中。
津市市民課によると一番多いのは、個人番号カードに使う写真の不備。本人とわかるように正面から無帽、無背景で撮影した縦4・5㎝×横3・5㎝などの規定があるが、昔の写真や、旅先で撮影した写真などを持参する人がいるという。
ネット上でもスマートフォンなどで撮影した写真を基に手続きが行えるが、対象の高齢者は直接窓口で手続きを行うケースがほとんどで、写真に不備がある場合は、撮影し直した写真を持って再度手続きをしなければいけないので二度手間になってしまう。
続いては、不備ではないのだが、シルバーエミカの交付を受けるためには、個人番号カードの暗証番号の設定が必要となるが、暗証番号の設定自体は任意なので、設定していない人や、設定していても忘れたという人が多い。暗証番号を忘れた場合や設定は、市役所の市民課か各総合支所で行える。既に交付を受けた人は再確認が必要だ。
個人番号カードは申請後、約1カ月で出来るため、来月25日のシルバーエミカ交付開始を見越した〝駆け込み〟が急増中。しかし、エミカは交付開始後、津市の高齢福祉課(開始時には市役所7階に臨時交付場所も設置)や各総合支所福祉課で個人番号カードがあれば即日交付で、9月25日~来年3月31日まで65歳以上の高齢者は、健康保険証などの公的証明書を提示すればコミュニティバスに無料乗車できるので、無理に急ぐ必要はない。市民課の担当職員も「焦らず確実に手続きをして頂けたら」と呼びかける。
また、シルバーエミカの取得ばかりに気を取られるのではなく、個人情報を管理するカード本来の役割にも留意し、取得後は紛失の防止など的確な管理が求められることも留意が必要だろう。
問い合わせは…マイナンバーは津市市民課マイナンバー担当☎津229・3198へ。シルバーエミカは高齢福祉課☎津229・3156へ。
2017年8月24日 AM 5:00