ドコモ東海支社の西野貴司さんから、どんぐりの会代表の木﨑芙美さんに寄贈

ドコモ東海支社の西野貴司さんから、どんぐりの会代表の木﨑芙美さんに寄贈

NTTドコモグループが社会貢献活動の一環として設立したNPO法人モバイル・コミュニケーション・ファンド(以下MCF。山田隆持理事長)は、「ドコモ市民活動団体への助成事業」として、2017年度の助成対象団体を公募により決定。三重県ではNTTドコモ東海支社が「NPO法人どんぐりの会」へ寄付金を贈った。
MCFは、NTTドコモ創立10周年記念事業の一環として、平成14年7月に設立したもので、NTTドコモグループとしての社会貢献活動を全国規模で行い、21世紀のマルチメディア社会における情報通信の発展とともに豊かで健全な社会の実現に寄与することを活動の目的としている。
「ドコモ市民活動団体への助成事業」は「子どもを守る」をキーワード
に、それぞれの地域で将来の担い手である子どもたちの育成に積極的な市民活動団体へ助成金を贈っているもの。
2017年度は、公募した263団体の中から厳正な選考を行い、全国で59団体に総額3464万4040円、東海地区ではそのうち9団体に総額400万1000円を助成した。どんぐりの会は、子どもが活き活きと過ごせる広域対応型学童保育「どんぐりの家」事業に取り組んでおり、その活動が認められて今回50万円が贈られた。
12日に行われた贈呈式では、ドコモ東海支社企画総務部広報室広報・CSR担当課長 西野貴司さんから、どんぐりの会代表の木﨑芙美さんに贈呈書が手渡された。
木﨑さんは「とても感謝しています。活動のために大切に使わせて頂きます」と謝辞を述べた。

鶏肉にニンニクとショウガ、醤油をもみ込む。片栗粉を付けて揚げると唐揚げになるが、フライパンに油をひいて焼けば、カロリー控えめ唐揚げ風チキンが出来上がる。
調理しながら、子どもたちが食べ盛りの頃に大皿二枚に唐揚げを山盛りにしたことを懐かしく思い出した。「一人七個よ」と声を掛けたりして。
唐揚げもトンカツも大皿に山ほど作り、競い合うように食べさせたものだ。数を制限したのも意図的。「七個しかダメ」と言われれば、七個は食べる。そして、それでも足りないような心持ちになるものだ。豊かな時代にハングリー精神を養うつもりで仕掛けた唐揚げ争奪戦である。
食べる意欲は生きる意欲につながると信じている。食卓での兄弟間の競争が学校での荒波に耐える精神力を育てるに違いない。大人しくて見くびられやすかった私自身の経験から導き出した考え方だ。
それが良かったのかどうかは分からないが、よく食べる子どもに育った。偏食もなく、贅沢も言わない。太ってもいないし、風邪もひかない丈夫な体を得た。食育としては、成功の部類に入るだろう。
ただ、食事の際にガツガツしているのは、少々貧乏臭くはある。上品だとも言えない。優雅とも言えない。「お育ちが悪い」かもしれない。大人になった今はどうだろう。それぞれのパートナーの評価が少し心配。(舞)

終点付近にある水上マーケット

終点付近にある水上マーケット

 

8月31日13時半頃に国道163号の終点から出発。ただ少々寂しいのはここが終点と誰もが一目で分かるようなランドマークがないこと。全国の国道ファンの間では〝おにぎり〝と呼ばれ、親しまれている国道の道路標識もかすれ、歩道に三重県の距離票(道路のしてん起点からの距離を記してある)が打ち込まれているのみ。道路の起終点を示す道路元標設置義務はもうないが、小さなものでも良いので終点を示すモニュメントがあれば、この道に興味持つ人が増えるかもしれない。
ここから近鉄津新町駅周辺にかけての区間は、国道163号という名前以上に「新町通り」という通称の方が圧倒的に知られている。津市史には、戦後復興の折、厳しい物資統制の隙間を補う形で生活必需品を販売する露店が立ち並んでいたことから、次第に商店街が形成されていく通り

終点付近にある水上マーケット

終点付近にある水上マーケット

の黎明期が記されている。
歩き始めた私を最初に出迎えてくれたのは、岩田川に沿って広がる水上マーケット。立ち並ぶ商店の前を走る歩道には、スレート屋根に鉄骨がむき出しの簡易なアーケードが掛けられている。戦後のいわゆる闇市がルーツで、当初は川沿いの狭い土地にバラックが並んでいたが、やがて水上にまでせり出す形で少し広い店舗が建てられた。昭和36年に床下は埋められたが、今も護岸いっぱいに並ぶ古びた建物は決して名前負けしていない。
今では、入口付近の建物は火災で焼失し、シャッターが閉まったままの店舗も多く、少し寂しい印象も受ける中、近鉄津新町駅方面に歩を進めていく。国道に沿って、昭和の面影を色濃く残す佇まいは終点として、インパクト十分な風景かもしれない。
アーケードを抜け、その先の津新町商店街を通過していく。飲食店を中心とした比較的新しい店舗、逆に小売り店は長い歴史を感じさせる店が並ぶ。戦前まではただの一つの通路に過ぎなかったというこの道が、戦後復興より津新町商店街の目抜き通りになり、やがて主要地方道に。それが、平成5年には国道へ

三重県の距離標

三重県の距離標

終点にある〝おにぎり〟

終点にある〝おにぎり〟

と格上げされていく流れには大きなドラマを感じる。
ようやく近鉄名古屋線の踏切にさしかかり、津新町駅を超え、どんどん163号を遡っていく。ここまでの所要時間は約15分。流石に疲労感は無いが、想定を下回るペース。ここ数年の不摂生でかなり体が鈍っていることだけは確信できた。
軽い気持ちでこの日の目標と定めた約20㎞先の長野峠付近までたどり着くのは難しいかもしれない。残り火と呼ぶには、まだ厳しい夏の日差しが私を急き立てるように降り注いでいる。額に浮かぶ汗をタオルで拭い、歩みを早める。(本紙報道部長・麻生純矢)

[ 8 / 8 ページ ]« First...45678