パネル討論で話す伊藤名誉教授(左)と朴教授

パネル討論で話す伊藤名誉教授(左)と朴教授

9月29日~10月1日、三重大学で行われた「日本地理学会2017秋季学術大会」で、「四日市公害訴訟判決45周年公開シンポジウム『四日市公害の教訓とアジアの国際環境協力』」が30日に開催された。
同大学で日本地理学会が開催されるのは31年ぶり。今年は、四日市公害訴訟判決45周年の節目の年であることから、同シンポジウムが一般公開で9月30日に実施された。
冒頭、森智広四日市市長らが挨拶。第1部では同大の人文学部教授・地域ECOシステム研究センター長の朴恵淑氏、伊藤達雄同大名誉教授、四日市公害の語り部・四日市公害訴訟原告の野田之一さんらが様々なテーマで語った。続く第2部はアジア諸国の環境問題に関する研究発表。
第3部では「四日市公害の教訓とアジアの国際環境協力」をテーマにパネル討論が行われ、「企業も教育機関もまず絶対やらなければいけないのが、人財育成」などの意見が交わされた。中学生や各分野の専門家など様々な立場の人が、このテーマについて共に考える貴重な機会となった。
朴氏によると今後、シンポジウムの内容をまとめ、行政・企業・学会・一般という幅広い対象に向けて「四日市公害の教訓をふまえて行うべき施策」を提案する予定。

テレビの出演者に文句をつけるのも何だかおこがましいけれど、近頃「させていただく」という表現が気になってしかたがない。使いすぎではないだろうか。
相手に許可を求める場合なら「させていただく」もありだが、自分の判断ですることにその表現を使われると違和感を覚える。「結婚させていただきます」「答弁させていただきます」など聞くと、どうぞご勝手にと言いたくなる。
丁寧に言っているつもりだろうが、しばしば不適切な敬語に聞こえる。「させていただく」より「いたします」を、「言わせていただく」より「申し上げます」を使った方が美しい。
敬語は本当に難しい。私もつい「拝見いたします」「お伺いいたします」など二重敬語を使ってしまう。「ご確認ください」「伺います」は良いけれど、「ご確認してください」「お伺いさせていただきます」はおかしい。
きちんとした敬語はコミュニケーションの基本。どこかでしっかり学ぶ必要がある。できたら、覚えの良い子どもの頃に見聞きして身に着けるのが望ましいと思う。
でも、テレビであんなに「させていただく」と言っているので、それが正しい使い方になるのも間近かもしれない。「させていただく」一つ覚えて敬語になるなら、それはそれで、便利かとも思う。(舞)

チャリティーランチショーの会場の様子

チャリティーランチショーの会場の様子

美しい歌声を披露する「ル・ヴェルヴェッツ」のメンバー

美しい歌声を披露する「ル・ヴェルヴェッツ」のメンバー

女性たちの社会貢献団体「国際ソロプチミスト三重─アイリス」=佐野章子会長=は3日、津都ホテル伊勢の間で、「ル・ヴェルヴェッツ」を招き、チャリティー・ランチショーを開いた。
国際ソロプチミストは、世界で4つの連盟で構成、約130カ国に3千クラブ、8万人の会員を有する。三重─アイリスは1989年、国際社会・地域社会への「和と奉仕」をスローガンに、花言葉が「優しい心」であるアイリスをクラブ名にして発足。様々な福祉施設に車椅子や福祉車両などを寄贈するほか、チャリティー講演会やディナーショー、ランチコンサートでの収益金を寄付している。
今回の「ル・ヴェルヴェッツ」は、メンバー全員が音大を卒業し、テノールとバリトンで構成されたヴォーカルグループ。クラシックをはじめ、ロックやポップス、ジャズ、日本の民謡まで様々なジャンルの歌を自在に表現している。
当日はメンバー4名が「オーソレミヨ」「煙が目にしみる」「伊勢音頭」「乾杯の歌」をはじめ、「情熱大陸」、最後に「タイム・トゥ・グッドバイ」を高らかに歌い上げ、会場を盛り上げた。
コンサートの収益金は後日、県内12の児童養護施設に贈られる。
寄付先は次の通り▼里山学院・津市河芸町影重▼津市たるみ児童福祉会館・津市垂水▼みどり自由学苑・津市乙部▼聖マツテヤ子供の家・津市産品▼真盛学園・津市安濃町今徳▼鈴鹿里山学院・鈴鹿市上箕田▼エンぺランス四日市・四日市市大字泊村▼エンぺランス桑名・桑名市長島町西外面▼天理教三重互助園・伊勢市倭町▼精華学院・伊勢市吹上▼名張養護学園・名張市朝日町▼聖の家・多気郡多気町津留