2017年10月

18日に開かれた「歌声茶房」で、手の振りつきで楽しく歌う参加者たち

18日に開かれた「歌声茶房」で、手の振りつきで楽しく歌う参加者たち

津市一志町大仰の旧・市立大井小学校校舎1階で、大井地区の住民でつくる「NPО法人大井町づくり委員会」=安藤正治理事長(73)=が少子化が進む地域の活性化を目指し、多彩な行事を継続開催している。
同小は、学校再編により平成26年に閉校した。そして同法人は、前身の任意団体が、同小閉校が決定したのを機に5年前に発足。一昨年12月にNPO法人となった。
現在のメンバーは、理事の12人と、委員の約60名。旧校舎を活用し、幅広い世代が集う「元気交歓会」や、刃物研ぎなどの特技を持つ地元住民が実演を交え指導する「温故知新大学」、音楽経験のある住民が講師を務め皆で歌う「歌声茶房」、手芸や絵などの作品展、喫茶を催している。
今月18日の歌声茶房では皆で昭和の歌などを振り付きで歌い、参加した前川和子さん(78)は「子供にかえったみたいな感じがします」と笑顔で話した。
これらの行事により、参加する住民同士や、同建物で運営されている一志学園高校の生徒とも交流する機会が増加。一方、課題は、若い世代の参加をいかに増やすか。安藤さんは、「大井を活き活きとした町にして、最終的には住民が『この町に住んでいて良かった』と思えて、子供に繋げられるようにしたい。同じことをやっていても同じ人しか来ないので、新しいことをやって新しい人に来てもらい、継続し、地道に広げていくのが一番だと思う」と話した。

IMG_9678  22日に投開票が行われた衆議院選挙三重1区は自民党現職の田村憲久氏(52)が小選挙区を制し、8回目の当選を果たした。
22時20分頃、民放数社による当確の報を受け、津市博多町の選挙事務所に姿を現した田村氏は集まっていた支持者に挨拶を行った。しかし、非常に勢力の強い台風21号の影響で、津市内の主要河川流域では避難勧告が出されていたため、万歳三唱といったセレモニーは自粛した。
津市と松阪市全域に選挙区が改められ、元津市長で前職の松田直久氏(63)との厳しい選挙戦を制した田村氏は「厳しいのは最初から分かっていた。新しい津市の選挙区には20万人以上の有権者がいるが、実質8月の中ごろからしか動けておらず、本当に厳しかった。新しい選挙区に関しては、一周するのがやっとだったので選挙後に改めて回りたい」と語った。また、自民党が単独過半数を獲得した選挙戦全体を「自民党が完全に強かったというより民進党が大きく分裂したことが追い風となった」と分析。国民に更なる理解を得られるような政権運営の必要性を挙げた。
当選後の目標について、自身が会長を務める超党派の「子どもの貧困対策推進議員連盟」の取り組みにふれ、「安倍政権になって子供の貧困率が16・3%から13・9%に下がった。更に貧困を下げるためにやらせて頂きたい」と社会問題の解決に向けた積極的な姿勢を見せた。
田村氏に敗れた松田氏は約1万5千票差まで肉薄。津市を中心とした地盤の強固さを示したが、野党再編の影響で無所属の出馬となり、比例復活が果たせなかった。
得票数(敬称略)
〇田村憲久(52・自前)  …10万9584
松田直久(63・無前)  …9万4045

◆篁陰笑いの狂言面展 能面博物館「聒々庵」=市川篁陰館長=が11月1日(水)~5日(日)の9時半~17時(最終日16時まで)、県立美術館県民ギャラリーで「篁陰笑いの狂言面展」を開く。後援=津市・津市教委、三重のまんなかまちかど博物館。入場無料。
市川篁陰(本名・了一さん)は昭和32年・観世流謡曲、仕舞を開始。同40年・幸清流小鼓開始。同53年・京都能面師無形文化財保持者、長澤氏春三男草春師に師事。平成10年1月に篁陰能面研究会創立。
今展では「狂言は猿に始まり狐に終わる」をテーマに様々な狂言面を展示する。
問い合わせは☎059・227・8744。
◆第8回いい人、見つけて結婚しよう(結婚を希望する男女の楽しい出会いの場) 11月3日(祝)12時半~16時(受付11時半~12時半)、家県総合文化センターの生涯学習センター4階大研修室で。主催はボランティア団体の津シルバークラブ。対象は20歳代~40歳代。定員は150名。参加費1000円。予約申し込み不要、問い合わせは斎藤さん☎津293・1169。

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