道交法の改正による自転車の罰則強化から2年以上が経過したが津市内で未だに取締りの対象となる危険行為である傘差し運転や車道の右側走行を目にすることは少なくない。しかし、それら危険行為で検挙され、「交通切符」(赤切符)が交付されると重い罰則が科せられることを知らない者もいる。忘年会シーズンで酒酔い運転の発生も危惧される中、自転車の交通ルールを再確認すべきだろう。

 

 

jitensya1 自動車の飲酒運転の罰則が強化されて以降、代行運転を利用する者が増えたが「自転車なら大丈夫」と未だに信じている人は少なくない。しかし、それは大きな間違いで、厳しい罰則が設けられている。
平成27年6月より、道交法が改正され自転車の安全運転規定に定められた14項目の危険行為によって、3年以内に2回摘発された自転車の運転者に安全講習が義務付けられるようになった。ここまでは知られているが、自転車の危険行為で検挙されると、赤切符が交付されてしまうことは余り知られていない。自動車には、減点に当たる青切符があるが、赤切符は交付されると重い行政処分を受けなければならなくなる。罰則自体は、自動車と同様で、酒酔い運転の場合は、懲役5年以下もしくは100万円以下の罰金、信号無視や一時不停止も3カ月以下の懲役または、5年以下の罰金が科せられる。
津署でも法改正以降、取締りを強化しており、今年も1月から11月1日現在で970件の危険な運転をした自転車の運転手に指導警告書を渡し、改善を促している。多い危険行為は傘差し運転、二人乗り、ながらスマホ、イヤホン着用などがあげられる。
ただ、この指導警告書には罰則規定がなく、津署のみならず、三重県内で法改正後、赤切符の交付がゼロという状態が続いている。先述したような危険行為や、車道の右側通行(逆走)、歩道で歩行者を押しのけながらの運転など非常に危険な行為を無自覚で行っている運転者は珍しくないため、警察の取締りの甘さを指摘する声もある。
この赤切符の交付には地域格差があり、全国トップの兵庫県では今年上半期(1~6月)だけでも、1991件もの赤切符を交付している。
厳しくすれば良いというものでもないが、罰則の形骸化を危惧する意見が出るのも仕方がない話である。
これに対し、津署では「本当に悪質な運転を見かけた場合には、赤切符を交付する」と厳しい姿勢を見せている。
自転車は道交法上、車両であり、自動車同様運転者に重い責任がある。 忘年会シーズンで酒酔い運転の発生も危惧されている中、自転車に乗る人けでなく、周囲の人も交通ルールを再確認し、安全運転に努めることが求められよう。