金子安雄(1907~1988)

金子安雄(1907~1988)

津センターパレス地下1階の津市市民活動センター研修室で23日、津市生まれで映像作家として活躍した金子安雄(1907~1988)の生誕110年記念上映会が開催される。主催は三重映画フェスティバル実行委員会。
金子安雄は「安っさん」と呼ばれ、温かく人間味あふれる人物だった。呉服店や高級洋品店「おしゃれの散歩道カネコ」を営みながら、戦前・戦後を通じ、撮影した写真は数々の賞に輝いた。また、写真展の審査員や文化団体の代表なども務めた。
一方、映像作家としても活躍し、文部大臣賞を含む各種の受賞は10数本に及ぶ。氏が遺した映画はドラマではなく、郷土愛あふれる津市や三重県各地の風景をはじめとするドキュメンタリーや、昭和初めの大都市を音楽的に表現したモダンな短編。デジタルやCGのない時代、映像によってどのような表現ができるのかを究めていった。
今回は、2017年が金子安雄の生誕110年にあたるのを記念し、氏のいくつもの短編作品を上映。会場では写真パネル展示も行われる。
▼スケジュールは、13時45分=開場、14時=開演、同実行委員会の藤田明さんの解説、14時15分=上映開始(16時上映終了予定)。※上映後、希望者による座談会(16時半まで)。
▼入場無料(事前予約不要)、定員50名(当日先着順)。
▼問い合わせは、同実行委員会の田中忍さん☎090・8735・8971へ。