2017年11月

關敬介さん

關敬介さん

關さんの蒔絵作品

關さんの蒔絵作品

津市久居相川町の「關佛壇製作所」の蒔絵師・關敬介さん(39)は、伝統の技の魅力を新たな形で発信している。
蒔絵とは、漆で絵や文様などを描き、それが乾く前に金、銀、錫、色粉などを定着させる技法。日本の漆工芸の代表格。
關さんは小さい頃より絵を描くことが好きで、家業で仏壇の製造販売をしていたため、蒔絵は非常に身近な存在だった。高校卒業後に京都伝統工芸専門学校(現京都伝統工芸大学校)に入学。2年間、知識や技術を学んだ後、当時学校で講師をしていた師匠に弟子入りし、9年ほど京都で自身の技を磨いた。その後、実家に戻り仏壇の製造に携わってきた。
仏壇の蒔絵の図柄は花鳥や親鸞聖人の説話の一場面などを描いたものが中心。その他、仏壇店によるオリジナルの図柄もある。關さんも身に着けた技術をふるい蒔絵を描いてきたが、近年では仏壇の需要が低下。危機感を感じる中、どのようにすれば伝統の技を多くの人々に伝えられるかを模索するようになった。
その結果、思いついたのが仏壇以外のものに蒔絵を描くこと。お客さんに頼まれた茶道具の棗から、スマートフォンのケースやアクセサリ、仏具の鈴、万年筆など身近なものに描くだけでなく、伝統的な図柄の色味を鮮やかなものに変えたり、可愛いキャラクターなどを描いた作品を写真投稿サイトのインスタグラムにアップしたところ大きな反響があり、全国どころか海外からも注文の依頼があった。シリコン以外大抵の素材に描け、依頼者の希望に沿ったオリジナルの図柄もオーダーを受け付けている。
また、写真しか残っていない蒔絵の復元も行い、顧客から喜ばれたこともある。そのほか、伝統の技の魅力を伝えるために、大人から子供まで楽しめる蒔絵のワークショップも好評を得ている。
關さんは「手仕事の素晴らしさを伝えていきたい」と笑顔。今後はアクセサリなど様々なジャンルに応用しながら、蒔絵をより身近に感じられる作品作りに取り組んでいく。
問い合わせは☎059・255・2666へ。

鳥羽水族館が今日23日~12月25日、Xマスイベントを開催。参加無料、入館料のみ必要。①セイウチビッグサンタのパフォーマンス笑(ショー)=1日2回(11時、14時)②飼育員サンタダイバーがウミガメなどにエサのプレゼント(写真)=12時~約10分間③デンキウナギのビリビリツリー、巨大デンキクラゲツリー=9時~17時点灯など。

佐野会長(左)から浄財を受け取った岡村会長(中央)

佐野会長(左)から浄財を受け取った岡村会長(中央)

14日、津市桜橋の三重県社会福祉会館で、女性たちの社会貢献団体『国際ソロプチミスト三重アイリス』=佐野章子会長=が『三重県児童養護施設協会』=岡村裕会長=に50万円を贈った。
贈られた浄財は、10月3日に、津都ホテル伊勢の間で行ったボーカルグループ「ル・ヴェルヴェッツ」を招き行ったチャリティー・ランチショーで得たもの。同協会は県下12の児童養護施設▼里山学院・津市河芸町影重▼津市たるみ児童福祉会館・津市垂水▼みどり自由学苑・津市乙部▼聖マツテヤ子供の家・津市産品▼真盛学園・津市安濃町今徳▼鈴鹿里山学院・鈴鹿市上箕田▼エンぺランス四日市・四日市市大字泊村▼エンぺランス桑名・桑名市長島町西外面▼天理教三重互助園・伊勢市倭町▼精華学院・伊勢市吹上▼名張養護学園・名張市朝日町▼聖の家・多気郡多気町津留)によって構成。
贈呈式で、佐野会長より浄財が手渡された岡村会長は深く感謝。贈呈を終えた佐野会長は「皆さんで役立てて頂けたら嬉しい」と話していた。
浄財は分配され、前述の12施設に贈られた。

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