2017年11月

優等賞1席の「みのり」号と共に…朝日屋の香田社長(左)と中村さん

優等賞1席の「みのり」号と共に…朝日屋の香田社長(左)と中村さん

21日、松阪肉牛〝七保和牛〟の女王を決める『第13回大紀町七保肉牛共進会』が、度会郡大紀町野原のJA伊勢経済2課肉牛出荷場であった。主催=同町七保肉牛共進会。
同共進会は旧七保村、旧大宮町時代から数えて今年で63年目。今回は七保和牛部会の肥育農家14名が未経産牛56頭を出品した。
早朝より審査委員長である県畜産研究所大家畜研究課の岡本俊英主幹研究員らが一頭ずつ厳正な審査を実施。各地の共進会では頭数が減る中、昨年を上回る出品数があり、平均体重660㎏と発育も十分の粒ぞろい。どの牛も肥育農家の努力と熱意を感じる優れた肉質・肉量を兼ね備えた素晴らしい仕上がりだった。そのような中で、最高賞の優等賞1席には、全審査員が一致で、同町打見の中村一昭さん(41)肥育の「みのり」号675㎏が輝いた。
中村さんは「受賞は本当に嬉しい。よく食べて元気に育つよう牛を可愛く思って育てることが大切」と語った。
審査委員長の岡本主幹研究員は講評で、「誰が見ても1席と思う牛。肩から尻にかけての張りや表面の滑らかさなど非常に特産松阪牛らしさが出ている。欠点らしい欠点がない」と絶賛していた。
今年も出品された牛は津市北丸之内の精肉店・朝日屋が全頭購入。朝日屋の香田佳永社長(57)は「今年も良い牛ばかりが揃っている。七保和牛部会は、本当に素晴らしい」と笑顔で語った。
この56頭は、12月14日から朝日屋で開催される「名牛まつり」にて通常価格で販売される。

3つの「洪水吐ゲート」のうち1つから放水

3つの「洪水吐ゲート」のうち1つから放水

津市芸濃町河内にある「安濃ダム」で21日、定期点検のため、大雨のとき放流に使用する「洪水吐ゲート」から3年ぶりに放水された。
同ダムは同市西北部の農地への安定的・効率的な用水供給を目的に安濃川の上流に建設され、県が管理、運用している。
定期点検はゲートの動作確認のため毎年実施しているが、通常は水のない状態で行われる。今年は台風21号・22号の影響で降った雨水が溜まっていたため放水することとなった。
まず洪水放流口から放水し、続いて静水池が満水にされた。そしてダム堰堤上部にある3つの洪水吐ゲートのうち中央の1つから、10時10分より毎秒8㎥、25分間放水。見学した地元のガイド団体「芸濃ふるさとガイド会」会員の古市悦雄さんは「水がダバダバと出て迫力があると予想していたが、迫力というより綺麗で、絹の反物をスルスルとのばしたような感じだった」と話した。

講師のマチノさん(前列左2人目)と生徒たち

講師のマチノさん(前列左2人目)と生徒たち

12月1日~4日、津市久居烏木町の呉服店「きものひろば」で、一閑張り教室の作品展を開催。10時~20時。入場無料。
一閑張りとは竹籠などに和紙を張り重ね、表面に柿渋を塗って固める伝統工芸。元々は農閑期に破れた竹かごを補修して使うための技術で、一貫(3・75㎏)の重さに耐えられるというのが名前の由来となっている。
今回の作品展は同店に小物などの作品を納入している一閑張り作家・マチノヤヨイさんが指導を行った教室の生徒6名によるもの。マチノさんの作品と合わせ、計7点のバッグの展示を行う。
11月から4回の教室でマチノさんの指導で、それぞれ個性溢れるバッグを完成。伝統の技の素晴らしさも実感した。
マチノさんは「これからも教室を開催したい。作品展を通じ、沢山の方に一閑張りを知って頂きたい」と語る。
問い合わせ☎059・256・6006。

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