優秀賞1席の「ゆうこ」号と共に…朝日屋の香田社長(右)と岡田さん(左)

優秀賞1席の「ゆうこ」号と共に…朝日屋の香田社長(右)と岡田さん(左)

11月26日、世界のブランド『松阪牛』の年度チャンピオンを決める『第68回松阪肉牛共進会』が松阪農業公園ベルファームで開かれた。主催=三重県・松阪市・津市など関係市町ほか関係農業団体。
予選を勝ち抜き、この日の本選には選りすぐりの50頭が出場。特産松阪牛とは、兵庫県から買い付けた子牛を松阪牛肥育地域で肥育農家が、採算を度外視して900日以上肥育した未経産牛のこと。肉付きだけでなく、毛並・体型でその優劣を競い合う。
県畜産研究所の職員ら5人の審査員が厳正なる審査を行った結果、チャンピオン牛の優秀賞1席には大紀町野原の岡田一彦さん(72)肥育の『ゆうこ』号=肥育日数1135日、656㎏=が輝いた。岡田さんは平成16年以来、2回目の受賞。近年でも5席以内に何度も受賞を果たしている。
褒賞授与式の中で審査長の県畜産研究所大家畜研究課・岡本俊英主幹研究員が「全体的には、平均体重675㎏あって昨年より7㎏も重くなっており、品種の改良もあるが、餌をしっかり食べさせて牛の質も良くなっていると思う。優秀賞1席のゆうこ号は欠点がとにかく少ない。お尻の方までバランスよく肉がついている。骨格に対するボリューム感が良く、表面も滑らか」と講評した。
その後、多くのギャラリーが詰めかけるせり市を開催。津の朝日屋、松阪の和田金、牛銀本店などが参加。優秀賞5席『やすひさ』号は410万円で焼肉たらふくが落札。4席『てるひめ』号は350万円でマルヤスが落札。3席『まるみやふく』号は465万円で朝日屋が落札。2席『きよこ』号も605万円で朝日屋が落札。
1席の『ゆうこ』号の熾烈なせり合戦を制したのは朝日屋。昨年の2580万円に近い2500万円の高値を付けて落札した。朝日屋のチャンピオン牛落札は26年連続、通算36回目。
今年も圧倒的な買い攻勢で50頭のうち、20頭を落札した朝日屋の香田佳永社長(57)は「生産意欲の向上につながってくれれば良いと思う。岡田さんは当社の契約農家なので非常に嬉しい」と語った。「ゆうこ」号の肥育農家・岡田さんは「大事に育てたのでうれしい」と喜びをかみしめた。朝日屋が、この日に落札した牛は今年も12月14日から名牛まつりで販売。
落札業者の頭数は次の通り─①朝日屋…20頭②マックスバリュ中部…5頭③マルヤス…4頭④和田金…3頭⑤牛銀本店、瀬古食品霜ふり本舗、丸中本店、まるよし、ドリームオーシャン、力八精肉店…各2頭⑥一升びん、おう児牛肉店、焼肉野崎、焼き肉たらふく、JA全農みえミート、肉の友屋…各1頭。