年が明けると平成三十年。平成もあと一年と三分の一だという。私の頭の中には平成の文字を持つ小渕さんが鮮やかに蘇るのに、それからもうこんなに時が経った。
来年はまた、明治百五十年である。私が子供の頃にはたくさんいた明治生まれの人たちも、今ではもうほとんどが鬼籍に入られている。明治は遠く、教科書で学ぶ歴史と同じ位置づけとなった。
時代の推移をざっとまとめると、明治は新国家建設の時代。大正はデモクラシー萌芽の時代。昭和の前半は戦争に突き進み、終戦からは戦後民主主義。そして平成は冷戦の終結から、グローバル化の時代だろうか。
その平成も終わりとなる。新しい元号はどんなになるだろう。新しい元号の下では、平成生まれの人たちも少し古びた感じになるだろう。ちょうど今の昭和のように。
そして昭和生まれの人たちはもっと古びた感じになるだろう。昭和は六十四年も続いたから、初めと終わりにはずいぶん違いがあるのだが、若い人は六十四年の昭和をひとまとめにしてしまうだろう。「小学校へは着物で通った?」「食糧不足で栄養が足りなかった?」「洗濯機やエアコンがなかった?」「インターネットがなくて人は連絡を取り合えなかった?」
昭和時代を振り返る映像などを見つつ、新元号生まれの子どもたちに説明することになるかしらん。昭和は遠くなりにけり。 (舞)