2017年12月

蒸気機関車の運行がニュースになっていた。もくもくと煙を吐く機関車を撮ろうと、カメラを構える人たちの映像。蒸気機関車が線路から消えて四十年ぐらいだから、動く蒸気機関車を初めて見る人がたくさんいたはずだ。
それに乗ったことのある私はなんと古い人だろう。そんなことを思いつつ物置を片付けていたら、火鉢が二個出てきた。昔々の暖房器具。「火鉢の縁に腰かけてお尻を暖めた」と言える私は、なんと古い人だろう。
それはともかく、火鉢をどうしよう。陶器のものと金属製のものと、いずれも骨董的価値はありそうにない。でも捨てるにはもったいないので何かに利用したい。陶器の方はメダカ鉢かスイレン鉢になるかも。底穴を開けて植木鉢にしても趣があるだろう。
金属製の方は、周囲に山や鳥の文様が浮き出すしっかりしたもの。クッション付きの蓋をすれば、ちょっと変わった腰掛けができそうだ。
でも、本当は火鉢を火鉢として使ってみたい。記憶の中にあるのは、炭の香り、爆ぜる音、白い灰から透ける火の色。お餅が焦げる美味しそうな匂い。
火を見ていると、時間を忘れる。火鉢は暖房器具としては用をなさないけれど、癒し器具として役立ちそうだ。安全のために、火を入れるのはあきらめるが、火鉢だけでも生活の中に持ってこようと思う。 (舞)

参加者と津商工会議所青年部会員ら

参加者と津商工会議所青年部会員ら

11月23日、津商工会館で津商工会議所青年部=尾﨑正彦会長=が主催する小学5・6年を対象とした『第9回ジュニアエコノミーカレッジin津』の表彰式が行われた。
地域の未来を担う子供たちに商売の楽しさや、仲間との友情の大切さを学んでもらおうと毎年開催しているもの。1チーム5名で今回は7チーム35名が出場した。
子供たちは仮想会社を設立し、それぞれが社長や財務部長などの役職に就き、自分たちの力だけで独自商品を開発。今月3日の高虎楽座での販売実践に挑んだ。この日はその結果発表となる表彰式。審査は売上と共に、販売態度や商品のアイデアなど、総合面で評価。
見事グランプリに、西が丘小の「ОPEN catカフェ」が選ばれた。
その後、優勝チームが、前葉泰幸市長に、全チームの売上金の一部に当たる1万5410円を〝税金〟として、社会福祉のために寄贈した。

1億円分の紙幣のレプリカを持つ児童と、部会員

1億円分の紙幣のレプリカを持つ児童と、部会員

津市丸之内養正町にある市立養正小学校で11月30日、5年生児童39名を対象に「津法人会青年部会」=亀井隆典部会長、部会員約160名=による租税教室が開かれた。
津法人会は市内の企業の経営者などで構成。租税教室は平成22年、市内の小学5年生を対象に始めた。小学6年時に学校で行われる租税教育をより効果的にするため、一足早く行っているもの。
学校関係者や受講した児童から好評で、年間の実施校の数は、当初の5~6校から、現在は約10校へと増えている。
今回、児童はまず、税金がある世界と、税金がなく警察・消防・救急などの公共サービスが有料となっている世界を描いたアニメを見て、税金の重要性を実感していた。
続いて部会員が、クイズ形式で、一般的な小学校を建てるのには約11億円が必要なことなどを説明したほか、「税金は、それを納めた人が誰かを想う気持ちの表れ。税金が集まることで、皆の生活が豊かになっていると思ってくれると嬉しい」などと話した。また1億円分の紙幣のレプリカが登場し、児童は、その重さに驚いていた。
達知あずみさん(11)は「税金が色んなことに使われているのがわかった。なくなったらこわいと思う」と話した。

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