いよいよ新市として初めて生み出す新総合計画が動き出す今年の市政の状況や総合計画に込められた市長としての思いをはじめ、続日本100名城に津城が選ばれ、高田本山専修寺の御影堂と如来堂も国宝指定を受けるなど、追い風をどう観光施策に生かすのかなど、前葉泰幸津市長に聞いた。    (聞き手=本紙報道部長・麻生純矢)

 

 

津城と国宝の専修寺    津市の貴重な観光資源の活用

キーワードは「こども」    住みやすいまちの根本

前葉泰幸津市長

前葉泰幸津市長

──今年の市政のキーワードをお願いします。
市長 やはり、一番は「こども」。こどもたちの施策をしっかりやっていくことで、津市政がより大きく展開していく年にしたいです。まずは今年4月に津みどりの森こども園など、3つの認定こども園が開園します。それらの園では質の高い幼児教育と温かく包み込むような優しい保育を行います。津市では90年ある幼稚園と保育園の伝統を生かして運営することで待機児童ゼロの状態を続けられる見込みですし、しっかりと小学校へと送り出していきたいと思っています。未就学児の医療費窓口無料化も始まります。未就学児を抱える父母は不安が大きく、特に第一子の場合、何が悪いのかわからないこともあります。だから財布を持たずに医療機関の窓口に行けることで安心して子育てして頂けたら。
それから小学校にエアコンを夏に向けて16校で設置を進め、小中学校の大規模工事も進めていきます。教育内容では、小学5、6年生を対象とした英語教育が全国より2年先駆けて始まります。義務教育学校のみさとの丘学園で更にもう1年早く始めた成果は十分に出ています。先生方もすごく責任感を持って小学校での英語教育を進めていきたいと言っています。
こどもたちの政策に力を入れることで、未来に向けて、このまちを住みやすいまちにしていく。全ての基本は子育てと教育だと思っています。
──ありがとうございました。