挨拶をする伊藤達雄会長

挨拶をする伊藤達雄会長

記念講演を行った林さん

記念講演を行った林さん

1月20日、津市羽所町のホテルグリーンパーク津で、「都市環境ゼミナール」=伊藤達雄会長=の創設45周年記念特別例会が催された。
同ゼミナールは昭和47年(1972)7月、三重大で行われた全国初の公開講座「都市環境デザインの理論と実際」の受講者有志が中心となり、翌48年(1973)1月20日に設立。当時、四日市ぜんそくなどに代表される公害や伊勢湾台風などの災害が国民的な関心事となっていた。
しかし、個々の事例の原因追及という狭い視点だけに捉われず、問題の根本である、より良い都市環境の創造に向けた学習や研究に産官学の有志で取り組み続けている。
三重大学名誉教授でもある伊藤会長は「創設以来、原則として毎月第3土曜の午後に例会を開催しており、本日の例会は第541回に当たる。休講も昭和49年(1974年)の七夕豪雨の影響で三重大学に出入りできなくなった時だけ。都市環境という言葉は、当時はまだ一般的ではなかった。都市をどのようにデザインし、整備していくかは人類の永遠の課題」と挨拶した。
その後、来賓の駒田美弘三重大学長、鈴木英敬三重県知事、舟橋裕幸県議会議長、前葉泰幸津市長が、長きにわたり先進的な取り組みを続けてきたゼミの功績を讃えた。
記念講演はローマクラブフルメンバーで、中部大学総合工学研究所教授、名古屋大学名誉教授、世界交通学会会長、日本環境共生学会会長の林良嗣さんによる「ローマクラブからのメッセージ・都市への展開」。
林さんは、世界各国の科学者、経済人、教育者などで構成され、資源や環境などに伴う問題に取り組んでいる民間のシンクタンクである同クラブの沿革や活動を解説。クラブの最初の研究報告書「成長の限界」は、世界の人口が増え続ける中、地球の限りある資源や、環境負荷を顧みない無秩序な経済活動や開発が発展に限界をもたらすという内容で世界に大きな影響を与えた事を語った。
自身が携わった実例としては、行き届かない道路環境に対する過剰なモータリゼーションが慢性渋滞を引き起こし、劣悪な都市環境に陥っていたタイのバンコクなども紹介。
現在の都市形成において、生活利便性だけでなく環境負荷などを考慮したQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)が求められている課題であることを示唆していた。

暦の上では、早くも節分・立春を迎えようとしておりますが、新春とは名ばかりの寒さが続いております。その一方で辺りを見回せば、いつの間にか小さな春の訪れを見つけ、蠟梅の黄色い花が、甘い香りを漂わせ、暖かい日の光が窓からさしこみ、嬉しくなるのもこの季節です。
今回は節分・立春にふさわしく、歌舞伎小唄から「吉三節分」江戸小唄より「山谷の小舟」と一連の「春風がそよそよと」
をご紹介いたします。

「吉三節分」

月も朧に白魚の 篝  も霞む春の夜に
冷たい風もほろ酔い  の 心持よくうかう  かと
浮かれ烏の唯一羽   塒へ帰る川端で
竿の雫か濡れ手で粟  「御厄払いましょう  厄落し」「ほんに今  夜は節分か こいつ  ぁ春から」縁起がい  いわぇ

歌舞伎は阿竹黙阿弥作「三人吉三巴白浪」という世話物で、お嬢吉三、お坊吉三、和尚吉三、三人吉三の白浪(盗賊)の物語で、「大川端庚申塚の場」が舞台となっております。
この小唄は草紙庵が幾多の研究資料を集め、自信をもって発表したもので、芝居のセリフと下座と舞台との間をたっぷり使って唄う従来の小唄から一転して、「語る小唄」を意識して作曲したもので、歌舞伎の危機の声がささやかれていた昭和五年に、突如世に問うたのが吉三節分でした。これまでの歌舞伎小唄にみられぬ新鮮さがあるという事から、小唄好きの市川三升、守田勘也、日本画家の伊東深水などの、演劇人、知識人達が相談し、都内の花柳界にもこの小唄を流行らせるよう努力した結果、またたく間に話題に上るようになり、草紙庵の歌舞伎小唄の決定版となって、今日迄伝承されております。

「山谷の小舟」

山谷の小舟 着いた  着いたおお着いた
待乳山風 手拭でし  のぐ 雨か霙か
ままよままよ 今夜  も明日の晩も流連け  しょ生姜酒

明治中期の作で「山谷の小舟」とは吉原通りの猪牙舟の着く山谷堀のことをいいます。客の一人が山谷堀に着くのももどかしく、「おお着いた着いた」と舟から飛び下りると、季節は二月初めの立春の頃、春とは名のみで夜風は冷たく、雨か霙か手拭で寒さをしのぎながら、日本提を小走りに走り出すといった風景を唄っております。

「春風がそよそよと」
春風がそよそよと   福は内へとこの宿へ  鬼は外へと梅が香添  ゆる 雨か雪か
ままよままよ 今夜  も明日の晩も流連け  に玉子酒

この唄は「山谷の小舟」の替唄で廓は福は内、鬼は外と節分の豆まきをした翌日の立春の日で、春風が吹くと福とをかけ、お庭と鬼は外とかけた遊び唄です。庭の梅の香に匂ってくる部屋で、今降って来たのは雨か雪か、「それなら居続けるだけさ」と盃を傾ける風景を唄ったもので、当時とても流行った小唄です。
小唄 土筆派家元

「小唄の楽しみちんとんしゃん」も今回で10回目を迎え21曲をご紹介いたしました。三味線や小唄に興味のある方、初めての方など大歓迎です。実際にお聴きになりたい方は稽古場か「料亭ヤマニ」になっております。お気軽にご連絡ください。又、中日文化センターで講師も務めております。
稽古場「料亭ヤマニ」☎059・228・3590。

松阪市殿町1295にある割烹旅館「八千代」で2月10日(土)15時半~20時、第4回「八千代で愉しむ地酒の夕べ」が開かれる。協力=義左衛門醸造元・若戎酒造、三重県の地酒専門酒屋べんのや。
国登録有形文化財の趣のある大広間(110畳)を会場におつまみを食べながら伊賀青山の若戎酒造の10種類の日本酒を飲み比べるという粋な企画。毎回好評なことから4回目を開くことにしたもの。
今回は、平成29年度全国新酒鑑評会金賞受賞酒「大吟醸 若戎 三重山田錦」、みえセレクション認定「大吟醸 若戎 五年熟成」ほかを用意。
チケット制で前売3000円、当日3500円(酒のアテを中心に地元の食材を詰め込んだ折詰、有田焼の選べる「ぐい呑み」、飲食チケット250円8枚のセット)。時間内(15時半~20時)であれば入退出は自由。電話予約でも受け付ける。
予約・問い合わせは八千代☎0598・21・2501。メールfront @yachiyo-web.co.jp

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