2018年2月

あなたの会社のお客さまは誰ですか?
お客さまが困っていること、期待していることは何ですか?
あなたの会社はお客さまのために何ができますか?

①お客さまとは「生活者」

マスコミや専門書ではお客さまのことを無造作に「消費者」と表現しています。
まもなく確定申告の〆切が近づいていますが、「納税者」「地域住民」という言葉もよく聞かれます。たしかにモノを消費するから「消費者」ですし、税を納めるから「納税者」です、そして、地域に居住するから「地域住民」です。
しかし、お客さまは消費のためだけに、もちろん納税のために生きているのではありません。より豊かな生活(くらし)と充実した人生を送ろうと、食品や衣料や雑貨を購入し、電気・ガス・水道・交通等の公共サービスを利用している「生活者」です。
建設業においても建物を利用するのはすべて「生活者」ですし、飲食店で食事をされるお客さまも「生活者」です。どんな事業でも存続の原点は「生活者」です。

②「顧客ニーズ」という言葉では生活者の顔が見えなくなる

夕刻にお店に来店されたお客さまに、アンケートで夕飯の献立をお尋ねしたことがありました。 結果は、来店されるまで80%近くのお客さまは夕飯のメニューを考えていませんでした。
むしろ、今日は北風が強く寒いので温かい料理をつくってあげたいとか、久しぶりに家族全員が揃うので一家団欒を感じる料理をという漠然としたイメージを持って来店されます。期待するものはそれぞれのお客さまの生活(くらし)の中にあります。
専門家といわれる方々の書物には「顧客ニーズをつかまえろ」「いや、ニーズではなくシーズ(種)だ」「いや、むしろウォンツ(欲するもの)だ」とカタカナ英語が溢れ、結局、お客さまである生活者の顔を見ることができません。むしろ、混乱するばかりです。
簡単に言えば、お客さまは生活の中で「困っていること」を解決し、「期待すること」を実現したいと願い、商品やサービスを購入しています。そして、「期待すること」は目の前に出されるまで分かりませんが、見つけることができた時「こんなものが欲しかった」と感動されます。

③あなたの会社のお客さまは誰ですか?何に困っていますか?

大量生産・大量消費の時代に現パナソニック創業者松下幸之助氏が「水道から流れる水のように、廉価で大量に物資を供給することで人々を幸せにする」という「水道哲学」を唱え、総合家電メーカーに成長しました。
その時代は高度経済成長期であり、国民の平均年齢は30歳ほど、「努力さえすれば今日より明日を良くできる」という可能性を信じて、モノ不足という共通の悩みと明日への期待をもった時代、「人々」というくくりでお客さまを表現できた時代でした。
しかし、いま国民の平均年齢は46歳、悩みも期待もさまざまです。子育てに悩む夫婦がいます。年金生活に不安を抱え、両親の介護に悩む夫婦もいます。
もはや、お客さまを「夫婦」とか「消費者」とか「大衆」などという集団でとらえることができない時代になりました。

④お客さまを特定し、焦点を絞って「特異と得意」を集中する

日本の総合家電メーカーは競争の中で、すべてのお客さまの要望に応えようと、音響・映像・生活家電・デジタル家電のすべての分野の商品を製造し、販売してきましたが、サンヨーとシャープは中国系企業に買収され、東芝は半導体事業を売却せざるを得なくなりました。パナソニックもソニーも昔の姿はありません。
また、総合スーパーでも残された大手はイオンとセブン&アイとなり、3万坪30万品目の膨大な規模を持ってしても、お客さまからは「何でも揃っているが何も買うものが見当たらない」と酷評されています。
その原因は多岐にわたりすぎたお客さまの生活すべてに焦点を合わせようとしたため、さまざまな生活の変化をつかみきれず、困っていること・期待していることにお応えできなかったために信頼を失ったからです。
反面、コンビニエンスストアは僅か30坪・3000品目の商品だけで、地域のお客さまの生活と顔をみながら、ご要望に先回りし、今や郵便局2万4000店舗を凌ぐ5万7000店舗にまで成長し、老若男女がごく自然に利用する地域生活基盤になりました。
今こそ、本当に「困っているお客さま」に焦点を当てて、その悩みと期待に耳を傾け、あなたの会社が持つトキ・ヒト・モノ・カネ・情報という経営資源を「特異と得意」に集中すべき時代です。(㈱ブレーメン再健本舗代表取締役)

「津市空き家バンクサイト」の検索画面

「津市空き家バンクサイト」の検索画面

津市では、昨年7月11日から「空き家情報バンク」の対象地域を美杉町から市全域に拡大し、店舗も対象としたことから登録物件数が11件(昨年7月10日時点)から32件(1月末時点。うち美杉町の物件11件)、利用者数も同期間に90人から168人(うち市内の人は46人)へと大幅に増加。
高齢化などの影響で登録物件は今後も増え、それに伴いバンク利用者のニーズが多様化することが予想されるため、利用者の利便性向上を図り1月31日にエリアや価格、間取りなどで検索できる機能を搭載した専用サイトを開設した。
市は空き家バンクを平成21年度に開始。(公社)三重県宅地建物取引業協会津支部などと連携しながら、空き家見学会・相談会などを実施している。従来、市のHP上の空き家バンク情報は物件数が登録順に掲載されているシンプルなもので、閲覧数は毎月800~900。専用サイトにより全国からの注目度アップが期待される。
一方、バンクの利用者に津市の空き家を選んでもらうための大きな課題は、市内各地域での暮らしの魅力のPRや、登録物件の改装に関する具体的な提案などを行うことで、移住後の生活をイメージしてもらいやすくすること。
市都市政策課では、これらの課題を踏まえ「津市空家等対策委員会などで、利用者や空家の所有者から何が求められているのかを検討していきたい」としている。

県内の若者の献血率は全国最下位だが、「三重県赤十字血液センター」=津市桜橋=が平成26年度から県教育委員会の協力を得て高校で開いている献血セミナーや、三重大などの学生によるボランティア団体の献血推進活動が奏功し、10代の献血者数が増加傾向。今年度は先月22日時点で1657人と昨年度を超えている。センターは不足している学生ボランティアを募り、取組みの更なる充実を目指す。

 

若者への献血啓発に活躍する学生団体「みえっち」のメンバー

若者への献血啓発に活躍する学生団体「みえっち」のメンバー

近年、若者の献血率が全国的に低く、県内の10代(献血可能年齢16歳~)・20代の献血率は全国最下位と特に深刻な状況。輸血医療の患者の大半が50歳以上であるため、高齢化が更に進むと将来、輸血用血液が不足することが予想される。
そこで、三重県赤十字血液センターでは若者の献血推進のため、県教委の協力のもと平成26年度から、松阪市など県内の公立高校で献血セミナーを本格実施している。私立・定時制高校でも開講しており、受講者数は毎年、合計1万2000人以上。献血の経験がなく「注射が怖い」などの不安を持つ生徒が少なくない中、献血の流れや意義を職員から直接学ぶことで安心し、深く理解できる機会となっている。
また公立・私立高校への献血バスの配車にも力を入れ、実施校は24年度の1校から増え続け28年度には18校に。献血した生徒も同期間で10人から164人に増加し、今年度は12月末時点で20校、311人に上っている。
更に、三重大生などによる三重県学生献血推進連盟「みえっち」をはじめとする学生ボランティア団体が、センターのキャンペーンで呼び込みなどで活躍。
これらの結果、県内の10代の献血者数は増加傾向で、28年度は1646人と前年比約3割増。それでもこの年代の献血率は2・2%と全国平均5・2%には遠かったが、今年度は先月22日時点で1657人に達しており、全国最下位を返上できる可能性もある。
献血は、若いうちに経験することで習慣化しリピーターになりやすくなるため、若者の献血者数を増やすことは、将来的には上の世代の献血者数増加にも繋がる。職員や学生による若者目線の取組みで一定の成果を上げたことの意義は大きい。一方で学生ボランティアの確保など課題も多く、同センター事業部献血推進課の宮上俊彦課長は「若い人には、年上より、同じ世代の人が献血を呼びかける方が効果が大きいので、献血そのものはもちろん、啓発にも若い人の力をもっとお借りしたい」と呼びかけている。

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