藤村さんと、津市内の風景などを撮影した作品

藤村さんと、津市内の風景などを撮影した作品

3月29日~今月1日、津センターパレス地下1階で、津市大門在住の写真愛好家・藤村彰一さんが米寿(88歳)記念の回顧写真展を開いた。
自身が所属している写真関係の3団体「写真集団 友光会」「写団 タートル’90」「フォト 花の会」の協力を得て企画したもの。70年あまりの写真人生で撮った中から約100点を展示し、好評を得た。
藤村さんは15歳のとき初めてカメラを手にし、元々機械が好きだったこともあり興味を持ち撮影や現像を始めた。
戦争中はフィルムがなく、津空襲の記録も残せなかった。また5人の友人を空襲で失った。当時の気持ちを「悲しくなかったよ。皆、何れ戦争で死ぬと思っていたから」と振り返る。
18歳から66歳まで中部電力に勤務。仕事の傍ら撮影し、退職後は県外各地に出かけ風景などを撮ることが増えたという。 現在は、所属団体の指導的立場。ビリヤードやゴルフの経験もあり、好きなことをしているのが元気の秘訣だそう。
「家族写真を撮るのが原点。その写真も整理、保管しないとゴミになるといつも肝に銘じています」と藤村さん