2018年4月

とらや北隣に移転した「あのつ画廊」

とらや北隣に移転した「あのつ画廊」

  「あのつ画廊」は、津市大門5─8(和菓子のとらや北隣)に移転した。
同画廊は、津市や大門の商店街の活性化を目的に、代表の伊藤守夫さんを中心としたボランティアグループが運営。様々な人が立ち寄り、賑わいを創出しようと、絵や写真の展示をしたり、手づくり作品や津市の物品の販売などを行っている。
移転後、津のまちの風景写真展示や着物リメイク等の手作り作品の販売などが行われており、多くの人が訪れている。
22日㈰まで、企画展「美しい津城跡の四季・写真展」を開催中。10時~15時。入場無料。
桜、新緑、紅葉…四季折々の美しい津城跡の模擬櫓や石垣などを彩る風景を捉えた写真を展示している。開館日=木曜~日曜の10時~15時。月曜~水曜日は休館。
問い合わせは☎059・228・8188へ。

jyuniya

流山児さん(後列左)と今公演の導入劇に出演するワークショップ参加者

流山児さん(後列左)と今公演の導入劇に出演するワークショップ参加者

28日㈯・29日㈰、津市芸濃総合文化センターでシアターRAKU公演『RAKU歌舞伎★十二夜』が上演される。主催=芸濃町を芸濃い町にする会。
同会は、日本で唯一の「げいのう」という町名を生かし、芸能や演劇での町おこしを目標に活動している。
シアターRAKUは、俳優で日本演出者協会理事長の流山児祥さんが主宰する日本を代表するシニア劇団。シェイクスピアや寺山修司の作品を歌舞伎ミュージカルにアレンジし、国内外で公演を行っており、高い評価を受けている。
今作もシェイクスピアの喜劇「十二夜」を流山児さんが翻訳、台本、演出を手掛け、日本を舞台にアレンジ。あらすじは…時は昔、紀の本の国。双子の雪之丞、雪姫が乗った船は難破し、別々に漂着。雪姫は身を守るため男装し、乱丸と名乗り小笠原左大臣に小姓として仕える。左大臣の恋の使いで三条宮家の時姫を訪れると、姫は男装の乱丸に一目惚れ。一方、海賊の鮫蔵に助けられた雪之丞は、時姫に一目惚れといった具合に登場人物が次々と片思いに落ちていく…。
流山児さんは演技をする楽しさを伝えるため、全国各地でワークショップを行っている。今回の公演に向けたワークショップにも芸濃町内在住・在勤の小学生から70代まで11名が参加。流山児さんによる演技指導や演出を受けた参加者たちは、シェイクスピアの言葉をちりばめた10分~15分ほどの導入劇を毎公演で行う。流山児さんは「芸濃町の凄さは、これまでも色々な劇団を呼んでいるところ。津市は芸濃いまち、文化のまちしてと町おこしをしていくべきだと思う」と語る。
公演は①28日13時~②28日17時~③29日13時~の3回。受付開始は開演の1時間前。客席開場は開演30分前。チケットは全席自由の日時指定。前売大人2000円。当日大人2500円。小中学生500円。
チケット購入や問い合わせは芸濃地区社協☎059・265・4890。芸濃町を芸濃い町にする会☎090・2722・6825へ。

 

伊賀盆地を洪水から守る「小田遊水地」

伊賀盆地を洪水から守る「小田遊水地」

桜に彩られた「射手神社」の赤鳥居

桜に彩られた「射手神社」の赤鳥居

伊賀市の中心市街地から国道163号で、郊外へと進んでいく。
島ケ原方面に向かう国道沿いには、のどかな田園風景が広がっているように見えるが、この一帯が「小田遊水地」。遊水地とは、洪水が発生した際に水を貯めて市街地への被害を最小限にとどめる設備。この小田遊水地を含め、周囲にある4つの遊水地で「上野遊水地」を形成している。
旧上野市の市街地を含む上野盆地は、淀川に注ぐ木津川と柘植川、服部川の合流地点があるが、三河川の合流地点からほど近い岩倉峡で一気に川幅が狭くなり、溢れた水が洪水を引き起こす。歴史的にも幾度も水害が発生しており、この遊水地は多くの人たちの生活を守る非常に重要な存在となっている。一見すると単なる農地にしか見えないが、自然と人のせめぎあいの最前線なのだ。
遊水地を見ながらしばらく国道を進むと、木津川にかかる橋にさしかかる。前回の行程で、大山田に入った際、東海と関西の境目を超えた感覚はあったが、この川を渡ると更にそれが強いものとなった。「賽は投げられた」。さながら大軍を率いてルビコン川を越え、ローマへ迫るカエサルのようだといえば大袈裟だが、昂る気持ちを抑えられない。
時刻は、ちょうど11時半。天高く上った太陽からは、3月末と思えないしたたかな日差しが降り注いでいる。実のところ、今日の目的地は未だ定まっていない。木津川に沿って走るJR関西本線で帰ることとなるので、自ずと目的地は、その駅となる。候補は近いところから笠置、加茂、木津の3駅。一気に木津駅まで行くのは私の体力と、日没までの時間を考慮すると難しい。実質は笠置と加茂の二択ということになるだろう。
急ぐ旅でもないので、足の赴くままにといったところ。長田の集落に差し掛かった私は、「射手神社」を参拝。この神社は、源義経が木曽義仲を討つために宇治へと向かう道中に立ち寄り、戦勝祈願をしたり、西行法師も訪れ、歌を残したという。いずれもこの道が、京都や奈良へと続く重要な道路であり、今も国道である所以を示すエピソードである。
風に揺らめく無数の桜花に彩られた赤鳥居。その近くにある石造十三塔は国と市の文化財指定を受けている。私は石段を登り、拝殿の賽銭箱に白銅貨を投じ、二礼二拍手一礼の作法で、日々の感謝と道中の安全を祈る。
参拝を終え、石段下の社務所の方を見ると、桜の大木が晴れ姿を誇るように境内を薄紅色に染め上げている。この景色に無条件の美しさを感じるのは人の性であろう。
晴れやかな気持ちで神社を後にした私は、未だ定まらぬ目的地に向かって歩き始めた。(本紙報道部長・麻生純矢

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