2018年4月

▼絵の教室楠々社・作品展覧会=~8、カフェドルチェ
▼第36回泉会日本画展=~8、県総文第1ギャラリー
▼専修寺と寺内町を描く・鼻谷勇次郎個展=~9、高田会館
▼四季の会カラオケ発表会=8、お城ホール
▼久居少年少女合唱団第33回定期演奏会=8、白山総文しらさぎホール
▼福祉につなぐチャリティーショー=8、クラギ文化ホール

新たに三重県指定有形文化財となった「紺紙金銀字千手千眼陀羅尼経 一巻」(中尊寺経)

新たに三重県指定有形文化財となった「紺紙金銀字千手千眼陀羅尼経 一巻」(中尊寺経)

津市大門の津観音資料館で企画展「津観音大宝院の密教美術─指定文化財を中心に」を開催中。会期は5月6日まで。
真言宗醍醐派の別格本山である津観音大宝院は津観音保存会を設立し、所有する貴重な文化財の修復に取り組んでいる。今年2月に「紺紙金銀字千手千眼陀羅尼経 一巻」(中尊寺経)には三重県有形文化財指定を受けた。これで計24件89点が、国、三重県、津市の指定を受けている。
今展では近年、三重県及び津市の指定を受けた文化財を中心に密教美術などの寺宝を公開する。
「紺紙金銀字千手千眼陀羅尼経」は平安時代の経典。紺色の紙に金泥と銀泥を一行ずつ交互に替えながら経典が書き写されている。このような形の経典には、奥州平泉の藤原清衡が発願した「中尊寺経」と呼ばれる経典群があり、中尊寺と高野山の金剛峯寺などが所有。それらの資料と同じ特徴を持つが、同じ名前の経典はなく、非常に貴重なものと評価された。
その他の主な出展品としては、三重県指定文化財の虚空蔵菩薩像(南北朝時代)などの密教絵画、三重県指定文化財の豊臣秀吉朱印状(安土桃山時代)など。
入館料は500円。10時~16時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。途中展示替えもあり。問い合わせ☎059・225・4013へ。

3月24日、津城復元の会は、津リージョンプラザお城ホールで「津城復元 桜待ちコンサート」を開いた。後援=津市、一般社団法人津市観光協会、津観光ガイドネット。
コンサートの収益金は津市のふるさと納税制度の津かがやき寄附を活用して、津城の復元資金として積み立てられる。
コンサートは3部構成。第1部はカーネギーホールでの演奏経験もある名手・荒井眞道さん(津市分部本願寺住職)が率いる一絃琴正流・清壽会。名古屋を拠点に国内外で活躍するプロ尺八奏者・牧原一路さんも特別出演。哀愁を帯びた美しい一絃琴の音色で魅了した。
第2部は、辻井美由紀さんと山田範子さんによるオカリナデュオ『Mino』。お馴染みの童謡「春よ来い」や、近年のヒット曲「ひまわりの約束」などを演奏。聴衆は春風のような優しい調べを楽しんだ。
第3部は雅楽倶楽部『雅』=黒部亮平代表=。古来より戦勝祈願に使われてきた縁起の良い曲である「陪臚」と、中国周縁部の胡国の王が酒に酔った様を描いた舞楽「胡飲酒」を披露した。
28日には、西田会長、荒井さん、黒部代表らが津市役所の前葉泰幸市長のもとを訪れ、コンサートの収益金と会場募金を合わせた過去最高額の72万4481円を寄附。
これで「津城跡の整備」へは述べ約1万5800人2355万円となった。
西田会長は「協賛出演の方々にチケットを沢山販売して頂けたのはありがたかった。今までの寄付金で隅櫓の3階部分は建てられる」とユーモアを交えながら語った。

荒井眞道さん率いる一絃琴正流「清壽会」

荒井眞道さん率いる一絃琴正流「清壽会」

オカリナデュオ「Mino」

オカリナデュオ「Mino」

雅楽倶楽部「雅」

雅楽倶楽部「雅」

前葉市長(左)に浄財を手渡す西田会長(左二人目)

前葉市長(左)に浄財を手渡す西田会長(左二人目)

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